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小美玉で中高生85人が「肝高の阿麻和利」熱演

終演後に来場客への見送りも

終演後に来場客への見送りも

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 現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」が8月10日、「四季文化館みの~れ」(小美玉市部室)で開かれた。

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 「肝高の阿麻和利」は、沖縄県うるま市の中高生が演じる現代版組踊。沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、現代音楽とダンスを取り入れ、地域の歴史である勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を描いている。

 1999年に勝連町(現・うるま市)教育委員会が、子ども達の感動体験と居場所づくり、ふるさと再発見・子どもと大人が参画する地域おこしを目的に企画。2000(平成12)年の初公演からはじまり、今年で20年目。これまでに320回公演し、18万人以上を動員している。

 当日は、役者からダンスや伝統芸能を演じるアンサンブル、歌や演奏を行うバンドまで沖縄の中高生85人がホール全体を使い約2時間にわたり熱演。オープニングアトラクションには、すみれ保育園&スミレアフタースクールの児童も出演した。

 公演を終え、阿麻和利役の川根達巳さんが「自分たちにとっても初めての県外公演で、緊張のあまり不安になる日もあった。この舞台は多くの人のおかげでやりきることができた。『勝連を気高く豊かな半島にするのが夢』という阿麻和利の言葉を胸に、今度は自分たちが誇りにしていきたい」と感謝を述べると、会場から大きな拍手が送られた。

 同公演初代演出を手掛けた、現代版組踊協議会会長の平田大一(だいいち)さんは、「肝高(きむたか)は『誇り高い』『気高い』という意味。これは、沖縄だけでなく、あらゆる地域の歴史や文化、地域活性化につないでいける普遍的なキーワード。10年ぶりの県外公演に来場いただいた方、茨城の実行委員や自治体、クラウドファンディングで支援してくださった方に感謝でいっぱい。本当に多くの方が子どもたちに最高の思い出を作ろうとしてくれた」とほほ笑む。

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