「平磯ウニ」ブランド化へ-地元旅館や民宿で宿泊客に提供

多くの関係者でにぎわった平磯ウニのお披露目会

多くの関係者でにぎわった平磯ウニのお披露目会

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 ひたちなか市観光協会平磯支部(ひたちなか市平磯)は茨城県水産試験場や取鮑組合の協力を得て、地元産の生ウニを同地区の旅館や民宿で宿泊客に提供する事業をスタートした。

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 平磯地区の生ウニは水深6~7メートルの海底に大量に生息していたが、えさになる海藻類が少ないため、身が乏しく、商品化が難しかった。これに着目した県水産試験場主任研究員だった二平章さんが地元の取鮑組合に依頼し、ウニを海藻類が豊富な水深3~4メートルに移動させることで、身の詰まったウニが採れるようになり、また海底の海藻類の保護や藻場回復にも役立った。

 「平磯ウニ」は約2年がかりで商品化にこぎ着け、関係者お披露目会での発表を経て、ゴールデンウィークに限定400個を夕食のメニューの一品として宿泊客に提供。「新鮮で甘い」と東京や千葉、埼玉など首都圏からの観光客に喜ばれた。

 ウニは夏季のこれからが旬。今後は計画的に採取し、地区内の旅館や民宿の通常メニューに取り入れていくほか、レストランで1,000円定食を作るなど、低価格での提供も予定している。「(ウニに)愛称を付けたり、ブランド化したりすることで、観光振興や地元PRの目玉として盛り上げていきたい」と磯崎順三支部長。

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