食べる

郷土料理「つと豆腐」復興へ 大学生から高校生へバトン託す

「豆腐の入った藁苞(わらづと)」を持つ茨大生

「豆腐の入った藁苞(わらづと)」を持つ茨大生

  • 0

  •  

 茨城町・茨城東高校・茨城大学が主催する「『つと豆腐』試食会」が9月10日、イオンタウン水戸南(茨城町長岡)で行われる。

[広告]

 茨城町の涸沼(ひぬま)周辺に伝わり、失われつつある郷土料理「つと豆腐」を、将来を担う子どもたちとともに引き継いでいこうと、茨城大学の石島恵美子准教授と学生らを中心に2年前から活動を開始。3年目となる今年、活動を始めた学年から次の世代である高校生へと引き継ごうと茨城東高校の生徒も参加する。

 「つと豆腐」とは、木綿豆腐、塩、しょうゆ、砂糖、みりんで作られた郷土料理。正月や冠婚葬祭の場などでメイン料理として食べられてきた。

 藁苞(わらづと)にゆでた豆腐を入れ、水分が出なくなるまで縄で絞り、煮汁で煮込んで作る。この時の絞り加減や味付けなどは作り手によって違うことから、家ごとの「つと豆腐」が伝承されてきたという。

 しかし、藁苞の入手が困難である事や冠婚葬祭を自宅で行わなくなった事を理由に「つと豆腐」を作る家庭が激減。「つと豆腐」復興のため、多くの人に、おいしさを知ってもらい、伝承していくためのアンケート調査を行う。茨城町内外の20歳以上を対象に300食を用意する。

 石島准教授は「『つと豆腐』を通して、若い人や高齢の方など地域みんながつながりを感じる町になってほしい。」と話す。

 開催時間は11時30分~15時ごろまで。無くなり次第終了。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース