梅の都の梅を知る-水戸で「梅と緑のセミナー」初開催、県が企画

梅の歴史や特質、栽培方法などについての知識を深めた「第1回梅と緑のセミナー」

梅の歴史や特質、栽培方法などについての知識を深めた「第1回梅と緑のセミナー」

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 全国有数の梅の公園として知られる偕楽園の梅についての知識を深め、その魅力を再発見し、より親しみをもってもらうため、「第1回梅と緑のセミナー」が10月27日、茨城県市町村会館(水戸市笠原町)で開かれた。偕楽園を代表する梅と樹木をテーマに絞り、樹木医や造園業者の代表らが梅を多角的に解説。参加した市民らは梅や樹木の魅力や管理方法などについて学んだ。

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 県内には1,700カ所、2,400ヘクタールの公園があるが、その中でも偕楽園は茨城を代表する公園。初春の梅に始まり、春の桜、初夏のツツジ、秋にハギ、冬にユキサクラと一年を通じて四季折々の花を楽しむことができる。セミナーでは、これらの花の学問的背景や人とのかかわりなどを知ることで、樹木の魅力を身近に感じてもらうもの。

 この日は梅と緑の相談員で元日本樹木医会会長の近藤秀明氏が「ウメを知る」と題して講演。偕楽園の歴史的な成り立ちや水戸の梅の特徴、他県での栽培の様子などを解説。さらに、中村澄夫県造園業建設業協会樹木医が「公園樹の剪定管理」と題し、公園内での樹木管理の方法、造園業者らの伝統的技法などを紹介した。偕楽園の管理者らによる事例も発表された。

 セミナーを主催した県土木部都市局公園街路課では、人と自然とが作り上げた緑文化の啓もうを図るために、今後もこの種のセミナーを開催していくという。

 樹木、果樹、園芸などについての相談は、「梅と緑の相談所」(水戸市見川1、TEL 029-244-5454)で無料で受け付けている。

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