満月時の光で撮影する石川賢治さんの講演会が11月14日、茨城県総合福祉会館(水戸市千波町)で開かれた。茨城写真家協会が主催し、写真愛好家ら約150人が講演に耳を傾けた。
石川さんは福岡県出身の写真家で、ライトパブリシティなどで主にコマーシャルフォトを数多く手掛ける。撮影で訪れたハワイで、月の光が作り出す色の世界に魅了され、1985(昭和60)年から本格的に月光を撮影。1990年に写真集「月光浴」を発表し、世界各地で作品を撮り続けている。
石川さんはスライドを上映しながら、それぞれの作品を解説。満月の光が作り出す風景や花など幻想的な世界を紹介した。来場者らは次々と浮かび上がる月光の作品に魅了された。
石川さんは「昼間見る風景と月光で見る風景は違う。夜は夜露が落ちて花も芽吹いているようで、香りも夜の方が強い」と、月光の夜の光景を語った