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大洗町の総菜店で「本気のカニクリームコロッケ」販売

カニの身が詰まった「本気のカニクリームコロッケ」

カニの身が詰まった「本気のカニクリームコロッケ」

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 総菜店「惣菜かじま」(大洗町磯浜町)が11月17日、新商品「ずわいがにたっぷりクリームコロッケ 極」の販売を始めた。

「惣菜かじま」店内では注文を受けてから揚げるコロッケも食べられる

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 大洗町の新名物を目指して、まちづくり団体「大洗クエスト」が主催した地方創生プログラムの参加者と共同で商品開発を行った結果生まれた同商品。

 大洗クエストは2023年1月、まちの関係人口増加を目指して、町外に住む人を対象としたまちづくりプログラムを展開。東京や千葉等から参加した4人が、地元の事業者として参加した「惣菜かじま」と共に新たなまちの名物を開発することが決まった。

 カニの加工工場として80年以上歴史を持つ「カジマ」の旗艦店として2011(平成23)年にオープンした「惣菜かじま」の看板商品は、ジャガイモとカニを合わせた「ずわいがにたっぷりコロッケ」。2018(平成30)年には全国コロッケフェスティバルでグランプリを獲得した人気商品だ。チームメンバーはこの商品に目をつけ、世間になじみのあるクリームソースの入ったカニクリームコロッケを開発し「水産加工で歴史のある会社が本気でつくるカニクリームコロッケ」として売り出すことを提案した。

 「惣菜かじま」店長の梶間千萩さんは「一般的なカニクリームコロッケと差別化するために、ジャガイモを使っていたが、原点に返るのもよいかもしれないと思った。カニコロッケ誕生から10年以上がたち、次の挑戦をするきっかけをもらった」と話す。

 開発チームメンバーと梶間さんは、まちづくりプログラム後も試作や試食会イベントを重ね、2023年の大洗あんこう祭では限定販売を行ったところ、用意した600個が完売したことから店舗での販売が決定した。梶間さんは「カニの存在感を残しつつ、先代から受け継いだクリームソースの風味も損なわない絶妙なバランスの商品が完成した。販売後も改良を続けて常に一番おいしい味を目指していきたい。商品を販売し続けることが、熱意をもって取り組んでくれたチームへの恩返しになれば」と話す。

 大洗クエストの萬里小路(までのこうじ)忠昭さんは「地元の事業者と関係人口という立場の人では、同じ熱量を持つことが難しいことが多いが、今回は新名物を作るというビジョンの下でチーム全体が熱を持って開発に携わることができたと思う。まちの新名物としてたくさんの人に食べてもらいたい」と話す。

 1個500円。

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