
フランス菓子店「パティスリーコサイ」(水戸市元吉田町)が10月15日、25周年を迎える。
オーナーパティシエの小齊俊史さんは日立市出身。18歳でレストランのパティシエとしてキャリアをスタートした後、全国展開する飲食店のパティスリー部門を事業部長として束ねた。ケーキ作り以外にも人事や生産管理に携わり経営のノウハウを身に付けたという。13年の勤務を経て「自分の個性や創造性を形にしたい。おいしい物を追求したい」と独立を決意。神奈川県内の複数の有名パティスリーで修業を重ね、37歳の時に「パティスリーコサイ」をオープンした。小齊さんは「開業当時から素材の味を生かしたケーキ作りをしてきた。おいしいケーキを作ることに終着点はない。これからも研究と改良を重ねながら、体力が続く限りおいしい物を届けたい」と話す。
店内には旬のフルーツや地元の食材などを使った約20種類のケーキのほか、贈答用としても人気という焼き菓子が並ぶ。創業当時から人気という「シュー・ア・ラ・クレーム」は、25年前から変わらないサブレクッキーシューと何度も改良を重ねたカスタードクリームを使う。
小齊さんが「1番思い入れのある商品」と話すのは、11種類のフレーバーがそろう「マカロンパリジャン」。日本人の舌に合う甘みや歯切れの良さが特徴という。3年ほど前からメニューに加わった「カヌレ ド ボルドー」には、フランス産の小麦粉を使う。「表面はカリッと中はねっとり。芳醇(ほうじゅん)なラム酒とバニラがふわっと香るように仕上げた」と小齊さん。夏は宮崎県産のマンゴーや旭村のメロンなど季節のフルーツを使ったケーキもお薦めという。
9月30日までは、各種クーポンを進呈するほか、9月27日・28日は、「25周年特別フェア」を行う。ケーキ全商品(ホールケーキを除く)を10%オフにするほか、記念商品「岩間栗のモンブランショート」を販売する。タイムサービスとして10時と14時からは「シュー・ア・ラ・クレーム」を開店当初と同価格の162円で販売する。12時からはマドレーヌを162円で販売。16時からは抽選くじの付いた「25周年フェアお楽しみ袋」を販売する。
小齊さんは「25周年間支えてくださった皆さんに感謝を伝える期間にしたい。これからも地元の方に愛される店を目指していきたい」と話す。
営業時間は10時~18時。不定休。