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水戸の中学2年生が城里町で職場体験 農園の草取りやほうじ茶作り

「磯野ブルーベリー園」で草取り作業

「磯野ブルーベリー園」で草取り作業

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 水戸市立第三中学校の2年生が9月2日、城里町で校外学習を行った。

休憩時間にスイカやブルーベリーを食べながら笑顔を見せる生徒たち

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 生徒たちはこの日、「磯野ブルーベリー園」「高安園」「フォレストピア七里の森」の3カ所に分かれ、農園の整地作業やほうじ茶作り、キャンプ場での準備作業などを体験した。

 「アーストラベル水戸」(水戸市白梅)が主催する職場体験プログラム「シゴトリップ」の一環。熱意を持って茨城で働く大人たちから話を聞き、実際の仕事を体験することで、将来の視野を広げてもらうことが目的。

 現在約40種類4000本のブルーベリーを栽培している「磯野ブルーベリー園」(城里町磯野)では、生徒たちが「草取り作業」を行った。同園社長の富永慶一さんは「夏は草取りが特に大変。整った農地だけではない大変さを実感してほしい」と話す。生徒たちは草取り前後の農地を見比べ、「だいぶきれいになった」と達成感を味わっていた。休憩時間には農園からスイカやブルーベリーが振る舞われ、生徒たちは笑顔を見せていた。

 「高安園」(城里町下古内)では、茨城三大銘茶の一つ「古内茶」の製造工場を見学。茶葉の天ぷら試食や、古内茶と和紅茶の飲み比べ、ほうじ茶作りを体験した。店主の高安達夫さんによる解説を通じ、生徒たちはお茶の製法や品種による違いなどを学び、日本茶の奥深さに触れた。

 「フォレストピア七里の森」(城里町徳蔵)では、床の塗装作業、竹灯ろう作り、かき氷作りに取り組んだ。竹灯ろうを製作した矢代寧々さんは「ドリルで穴を開ける作業は力が必要で大変だったが、達成感があった。不器用だと思っていたが意外とうまくできた」と笑顔を見せる。今泉愛希さんは「作業系は苦手と思っていたが、やってみたら楽しかった。将来を考える上で視野が広がった」と話していた。

 午後は七会町民センター「アツマーレ」で、城里町地域おこし協力隊の関川恵実さんによる講話が行われた。関川さんは、城里町の魅力や活動内容を紹介したほか、自分の学生時代の進路選択についての思い出を話した。講話を終え、関川さんは「中学生のころは将来の夢が漠然としていた。大人になって『当時知っておきたかった』と思うことを詰め込んで伝えた。生徒たちがメモをとりながら真剣に聞いてくれてうれしかった」とほほ笑む。

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