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水戸の創業支援施設「ワグテイル」閉館へ トークイベントに登壇者8人集結

イベントに集まった登壇者と来場者

イベントに集まった登壇者と来場者

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 2月末の閉館を控える「コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)」(水戸市南町)で1月25日、トークイベント「地方で起業するとは?万博」が開かれた。

トークセッションの様子

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 同施設は2016(平成28)年3月、水戸市が中心市街地の創業支援拠点として開設。施設名は市の鳥「ハクセキレイ」の英名「ホワイト・ワグテイル」にちなみ、若手起業家が集まり羽ばたいてほしいとの願いを込めた。水戸市商業・駐車場公社が運営を担い、創業支援セミナーや中小企業診断士による無料相談会を行ってきた。

 今回のイベントは、2018(平成30)年3月から約2年間、計13回にわたり開催されたイベント「地方で起業するとは」の集大成として開かれた。当日は全てのモデレーターを務めたしびっくぱわー(つくば市)の堀下恭平さんの進行のもと、過去の登壇者8人が15分ずつ、8年間の歩みや事業の変遷について語った。

 登壇したのは、茨城フロッグス(日立市)代表理事の菅原広豊さん、「あしたの学校」学級委員長で茨城大学地域未来共創学環UEA(University Educational Administrator/Assistant)の佐川雄太さん、ヤマオコーポレーション(水戸市)社長の鬼澤慎人さん、明利酒類(水戸市)常務の加藤喬大さん、えぽっく(日立市)社長の若松佑樹さん、起業家支援を手がける常間地悟さん、水戸経済新聞編集長でJOYNS(水戸市)代表の高木真矢子さん、ラッズ(かすみがうら市)社長の渡邉直太さん。

 鬼澤さんは「まちづくりには『たまり場』が必要で、ワグテイルができた時は心からうれしかった。閉館になることは本当に残念」と惜しむ。常間地さんは自身の経験から「起業家はメンタルヘルスの問題を抱えやすい。『続ける』ということは本当に大変なこと。今やっていることは途中で変わるかもしれないが、できるだけ自分のやっていることとから逃げずに向き合っていきたい」と語った。

 若松さんは「いかに人材をシェアするかが大事だとずっと言ってきた。外部人材が地域と関わる機会をつくることが重要」と話す。加藤さんは「一人で行くと早く着く、みんなで行くと遠いところまで行ける。これからは信頼を基盤にチームで進むフェーズ」と事業の変化を語った。

 イベントを企画した小泉祐司さんは「起業しているかどうかはどうでもよくて、自らの意志でアクションを起こすかどうかに基準を置いてきた。かっこいい大人に会えるコミュニティーの存在が一歩を後押しする」と話す。

 同施設は、民間のコワーキングスペース事業者が水戸駅周辺に増えたことを受け、当初の役割を終えたと判断し閉館する。水戸市商業・駐車場公社の小田木律子さんによると、閉館後も創業支援事業を別の場所で継続する方針という。

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