「BOOKACE TSUTAYA イオンタウン水戸南店」で現在、子どもが書店の売り場を企画・デザインする企画「こども書店プロデュース」が始まっている。
「エデュソル」(東京都港区)と「ブックエース」(水戸市平須町)が展開するプロジェクト型学習(PBL)事業の一環。「エデュソル」の子会社で全国に約30教室を展開する「スコップ・スクール」が主体となって進める同企画には、つくば教室と水戸教室に通う小学1年生から中学生までの19人が参加した。テーマは「大人よ!子どもたちはこれを読んでほしいのだ!」。子どもたちが本を選び、売り場のレイアウトを考え、キャッチコピーやPOP、ポスターを作成した。
同企画は、「エデュソル」社長の岡本弘毅さんが「ブックエース」社長の奥野康作さんに提案し、子どもたちが学んだデザイン思考やクリエーティビティーを実社会で生かす場として行う。コロナ禍で一時中断し、今回が2度目の実施となる。
企画は昨年11月に始まり、約4カ月をかけて準備を進めた。11月は色や形の効果について学びながら選書を行い、12月と1月にPOPや装飾を作成。子どもたちは1人最大8冊の候補書籍を持ち寄り、「どんな人に読んでほしいか」「どうすれば手に取ってもらえるか」を話し合いながら売り場に並べる書籍を決めた。売り上目標も設定し、入荷数やラインアップの調整も自分たちで考えたという。
POP作成では、デジタルツールを使ってデザインする子やイラストを手描きする子などさまざまなアイデアが生まれた。「スコップ・スクール」スタッフの矢田さんは「最初は自分の好きなものを前面に出していた子どもたちが、『お客さんにどう伝えるか』という視点に変わっていった。キャッチコピーを工夫したり、怖い本の紹介で『怖すぎると小さい子が泣くよね』と議論したり、子どもたち同士で意見を出し合いながら仕上げていった」と話す。
「スコップ」教育事業本部マネジャーの三浦元希さんは「教室の中で完結するのではなく、社会の中で自分なりの答えを形にするところまでやりきる力を身につけてほしい。親子で本屋に行くきっかけになり、地域全体で子どもたちの成長を支えていけたら」と話す。
平澤亜里沙店長は「来店した小学生が売り場に引き寄せられ、同年代の子が作ったと知ると目を輝かせていた。手書きのPOPからは子どもたちの思いが伝わってくる。ブックエースには、本を読むことで知識が生まれ、知性が生まれ、街が豊かになるという理念がある。今後も地域に根づく書店として、活字に興味を持ってもらえる場づくりに貢献していきたい」と話す。
三浦さんは「(企画が)地域と子どもたちをつなぐハブになれば。この先も続けていきたいし、発展させていきたい」と意気込む。
期間中、「TSUTAYA デイズタウンつくば」と共同で、売り場商品購入時にオリジナル招待カードを提示すると児童書ノベルティをプレゼントする企画も行う。2月28日まで。