茨城県庁で3月23日、「令和7年度イノシシ・ニホンジカ捕獲功労者表彰式」が行われた。
茨城県県民生活環境部環境政策課が主催し、茨城県猟友会が協力する同事業は、イノシシやニホンジカによる生態系や農林業への被害防止と、高齢化による捕獲活動の担い手確保を目的に行っている。2025年4月1日~2026年2月15日の期間中に茨城県内で捕獲した個体の体長や後足長をもとに審査し、成績の優れた狩猟者を表彰したもの。
イノシシ一般部門では、体長146センチの個体を捕獲したかすみがうら市の畑井慎悟さんが最優秀狩人賞(副賞8万円相当)に選ばれた。畑井さんは体長100センチ以上のイノシシ計31頭を捕獲し、茨城県猟友会長賞も受けた。優秀狩人賞2位には城里町の星野敦志さんほか18人のグループ(体長142センチ)、3位には北茨城市の小澤要さん(体長140センチ)と笠間市の鳥田俊一さん(体長139センチ)が選ばれた。
新人部門の敢闘賞1位には土浦市の栗又孝行さんが選ばれた。栗又さんは土浦市でレンコン農家を営む。2024年7月にわな猟の免許を取得し、今期はイノシシ4頭を捕獲した。農地にイノシシが出て蓮田を荒らされたことがきっかけで、市に有害駆除を依頼したところ来てくれた猟友会員が高齢だったため、自ら免許を取ることを決めたという。栗又さんは「免許を取るところまでは簡単。現場で対峙(たいじ)して駆除するまでが難しく、教えてくれる人がいないと始められない」と話す。
ニホンジカ部門の討伐賞には大子町鳥獣被害対策実施隊一班が選ばれた。隊は1班~4班の約30人で活動。同隊の鈴木班長は「7年ほど前からニホンジカの捕獲に取り組んでいるが、年々数が増えているし、カモシカも出るようになっている」と現状を話す。自身の狩猟のきっかけについて、鈴木さんは「親がやっていて元から身近だったが、(自分の)子どもが先に免許を取ったので自分も、と続いた」と振り返り、「自分たちのところでは今年だけでも若い人が2人増えたが、全体で見ると若い人はなかなか入ってこない。銃の取り扱いが年々厳しくなっている」と担い手確保について課題を挙げ、「表彰のようなさまざまな企画もきっかけ一つ。近隣地域でも若い世代のハンターが増えていけば」と期待を寄せる。