水戸商工会議所は5月13日、「水戸コンベンションビューロー」を設立した。茨城県ではつくば市に次いで2カ所目の設立で、今後、国内外の会議や大会、イベントなどの誘致に取り組んでいく。
同日行われた設立総会で、同会議所の加藤啓進会頭が初代会長に就任した。水戸市の豊かな自然環境や水戸徳川家ゆかりの歴史的資源、水戸芸術館などの文化施設を積極的に全国にアピールし、コンベンションの誘致につなげていきながら、地域の関連業界やボランティア、市民との連携を強化していく構え。
北関東自動車道の全線開通や茨城空港の開港を観光、ビジネス面でも大きなチャンスととらえ、「コンベンションの誘致」「水戸市の広報及び宣伝」「観光サービスとの連携」「コンベンションビューローの組織強化」の4事業を柱とした活動に取り組んでいく。今年度は3件のコンベンション誘致を目標にセールスを行うほか、アフターコンベンションとよばれる会議後の観光や飲食などもガイドを作成して支援する。
「地域経済の低迷化が懸念されているなか、大会やイベントの誘致で水戸市の活性化につなげたい」と事務局の大貫武雄さん。コンベンションという言葉自体になじみのない市民にも積極的に周知を図っていくという。開設後すぐに都内の通訳サービス会社やエージェントからの問い合わせも寄せられている。
組織強化のため、水戸市内の事業所や団体を対象に会員(個人・法人)を募集している。年会費は1口1万円で2口以上から。同ビューローが作成するガイドブックやパンフレット、ホームページでの紹介や関連資料の提供、セミナーや交流会への参加などが特典として受けられる。問い合わせは同ビューロー(TEL 029-291-4123)まで。