茨城県商工労働部中小企業課では、県内の若手商業者が企画する街の活性化事業プランを公募し、コンペ方式により選定された事業の実施を支援する「商店街活性化コンペ事業」を実施した。
応募総数30件のうち1次審査を通過した13団体が、7月7日に茨城県市町村会館(水戸市笠原町)で公開プレゼンテーションを行い、入賞者が決定した。
最優秀賞を受賞したのは泉町2丁目商店街振興組合(水戸市泉町)の「REAL+izm(リアリズム)2009泉町の現実(リアル)と向き合い、壁を越えるプロジェクト」。車いすバスケット(=イスバス)のプレーヤーの安直樹さんをシンボルとしたエキシビションイベントを核に、街にイスバスの情報スペースの設置や体験授業などを展開する内容。
同組合の秋山道さんは「車いすバスケットというスポーツを通して、『商店街活性化』『福祉・バリアフリー』のテーマに取り組むことで、垣根を越えて人をつなげ、『人に優しい街』を構築したい。誰でも楽しめるスポーツイベントから活動を始めることで、幅広い年代の多数の来街者の共感を集め、人の持つ当たり前の『優しさ』を思い出してもらえれば。イベントがゴールではなく、そこからがこのプロジェクトの始まり」と話す。
そのほかの受賞者は以下の通り。
優秀プラン=「小学校と連携して商店街活性化!コミュニティ・スクールプロジェクト」(本町丁目1丁目商店街振興組合・水戸市)、「『「わが街、わが店、わが商品」』魅力発信、あきんdo携帯ポータルサイト」(古河商工会議所商業部会 古河あきんどの会・古河市)、「商店街で造ろう学ぼうプロジェクト」(株式会社TMO結城・結城市)、「スロータウン鯨ヶ丘商店街再生計画「鯨ヶ丘ルネッサンス」(文化再生計画)~和暦(旧暦)の時間と空間の中で~」(鯨ヶ丘商店会応援団・鯨ヶ丘倶楽部・常陸太田市)、「間伐材を利用したベンチで商店街活性」(常陸大宮市中心商店街活性化プロジェクトあきない組・常陸大宮市)、「福よ来い 人よ来い 江戸崎商店街伝統行事『節分豆撒き廻り』活性化事業」(えどさき街創り協同組合・稲敷市)、「let's なめがたあきんど 生き活き 商店街よろず屋事業!!」(行方市商工会・行方市)。
最優秀プランには130万円、優秀プランには90万円を限度に補助金が支給される。