ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡)のみはらしの丘でコキア(ほうきぐさ)の紅葉が始まり、連日家族連れなどでにぎわっている。同時に咲き誇るコスモスとともに彩り豊かな風景が人気。
コキアは枝や葉を乾燥させてほうきの材料となる植物で、緑の葉が深紅に紅葉する。これまであまり注目を集めなかったが、日本の新しい秋の風景づくりに取り組んでいる同園が2007年に導入。みはらしの丘の斜面1万2,000平方メートルに3万株のコキアが植えられている。
コキアの紅葉は朝晩の気温が10度以下になると始まり、緑から赤へとダイナミックに変化するのが見どころ。思わず抱きしめたくなるようなモコモコとした愛らしい姿で、丘一杯に広がる風景は、不思議な生き物が行進しているようにも見える。
コキアをシンボル化したキャラクター「コッキー」「モスモス」も制作した同園は現在、コキアを中心としたイベント「コキア de moco フェスタ」をまで開催中。10月25日まで。