クラブツーリズム(東京都新宿区)の「ひたちなか海浜鉄道無人駅クリーン作戦とアカペラユニットXUXUミニコンサート列車」が10月14日、常磐線勝田駅-ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅間で開かれた。
鉄道の日に「人にやさしく、環境にもやさしい」鉄道の魅力を再発見してもらおうと企画。首都圏から24人のツアー客が参加した。ツアーは勝田駅からひたちなか海浜鉄道に乗車し、無人駅の中根駅などに途中下車。草や空き缶などが投げ捨てられているホームの清掃や除草などに汗を流した。
参加者は国内で同鉄道でしか乗車できない1962(昭和37)年製の車両に乗ったり、数々のドラマやCMの舞台となった鉄道風景を楽しんだりした。阿字ヶ浦駅からの帰路の列車内ではアカペラユニット「XUXU」によるミニコンサートも開かれ、一般の乗客とともにのどかな風景と音楽のハーモニーを満喫した。
東京・品川から参加した男性客は「初めて来たが、上野から1時間ほどでこんな風景が楽しめる場所があるとは」と清掃活動も苦にならない様子。クラブツーリズムバリアフリー旅行センターの平久恵さんは「地元の人とも交流を図れ、やすらぎと温かみを感じてもらえる旅。今後も企画していきたい」と話す。
ツアー費用の一部は赤字に悩むひたちなか海浜鉄道に寄付された。