パステル画家・辻友紀子さんの個展「ひかりあつめ~息をする絵~」が12月18日から、茨城県総合福祉会館(水戸市千波町、TEL 029-244-4545)で開かれる。辻さんは筋ジストロフィーの闘病生活の中で創作活動を続け、温かみのあるパステル画が多くの同病者を励まし続けている。
辻さんは5歳のときに進行性筋ジストロフィーの診断を受け、徐々に筋力が低下。15歳のときから車いす生活となるも、18歳からパステル画の制作を始めた。これまで県美術展デザイン部門で特賞受賞、絵本の出版など車いすのイラストレーターとして活躍。昨年からは肺炎による気管切開により会話の自由を失ったものの、パステル画を通して「今を生きる」ことのメッセージを発信し続けている。
展示するのは最新作を含む45点のほかメッセージやあいさつ文など。柔らなかパステルの色彩とメッセージ性の強い作品が共感を呼び、県内でも多くのファンを集める。
開館時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月23日まで。