進行性筋ジストロフィーの闘病生活の中で創作活動を続けるパステル画家・辻友紀子さんの個展「ひかりあつめ~息をする絵~」が現在、茨城県総合福祉会館(水戸市千波町、TEL029-244-4545)で開催されている。
水戸市在住の辻さんは5歳で筋ジストロフィーの診断を受け、15歳から車いすの生活を送っている。無気力感に襲われる中パステル画と出会い、18歳から創作に専念。絵を通して生きることの素晴らしさと周囲への感謝の気持ちを訴え続けている。県美術展デザイン部門で特賞を受賞、イラストレーターとして数々の絵本の出版も手掛けている。
個展では昨年患った肺炎による気管切開により会話の自由を奪われながらも、画家として復活することができたことへの想いを込めた「再生」と「今を生きる」をテーマに約45点の作品を展示。自身を投影したウサギを通して、メッセージ性の強いパステル画の作品が共感を呼んでいる。
開館時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月23日まで。