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大洗「吉田屋」が新商品「ネオ梅ようかん」販売 「茨城の空」を表現

梅の木の前で「IBARAKI UME YOKAN」を手にする「吉田屋」8代目社長の大山さん

梅の木の前で「IBARAKI UME YOKAN」を手にする「吉田屋」8代目社長の大山さん

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 吉田屋(大洗町)が4月29日、新商品「IBARAKI UME YOKAN」の販売を始めた。

「茨城の空」を表現した「IBARAKI UME YOKAN」

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 吉田屋は1830年に漬物問屋として創業。2013(平成25)年に「茨城県産梅のブランド化事業」に着手し、茨城県初の梅ブランド「常陸乃梅(ひたちのうめ)」を立ち上げた。2014(平成26)年には梅専門カフェ「ume cafe WAON」、2023年には梅体感パーク「Ume Sonare oarai」をオープンした。

 創業195周年の節目を迎える2025年に合わせ、「梅の楽しみ方をもっと知ってもらいたい」との思いから今回、「新しい梅のお菓子のプロジェクト」を発足。「IBARAKI UME YOKAN」は、2層で茨城県の空の光景を表現した「ネオ梅ようかん」で、「暁(あかつき)」と「澄清(ちょうせい)」の2種類を用意する。

 8代目社長の大山壮郎さんによると、商品開発では、自社工場で初めて菓子製造として取り組んだ羊羹(ようかん)作りで苦労があったという。「ゼリーとの食感のバランスや、2層にすることの難しさがあった」と大山社長。

 「澄清」は青梅シロップと羊羹で、澄み渡る晴れた空を表現。「コロナ禍から少しずつ雲が取れていくような濁りのない様子と、すっきりとした梅の味わいを透き通るゼリー部分で楽しめるのが特徴」(大山社長)といい、「暁」は赤い実の露茜(つゆあかね)を使ったシロップと羊羹で「茨城の新しい日の出」を表現したという。

 4月24日は、「Ume Sonare oarai」で裏千家の海老沢宗香さんによる野点と新商品試食会、新体験コンテンツ「梅染め」披露を行った。「梅染め」は染色家の「futashiba248」さんが監修する。「梅染め」体験では、梅の木を削った物を染料として使い、布を縛ることで模様をつけたり、グラデーションに染めたりすることができる。大山社長によると、梅染め体験は今後、11月から3月ごろまでの梅の花が咲く時期に一般向け企画として行う予定という。

 同商品は4月29日から、吉田屋直営店「ume cafe WAON」「Ume Sonare oarai」、ウェブショップで販売している。6月2日からは、水戸駅、友部SA、笠間SAなどでも販売する。

 大山社長は「茨城を表現する新しい梅羊羹として、新たな茨城を代表する梅の土産品となれるように日々チャレンジしていく」と話す。

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