洋菓子店「キャラメリア」が水戸市赤塚にオープンして1カ月がたった。
(左から)ロゴをあしらったパッケージの「とろけるプリン」、リピーターを得ている「塩きゃらめる」、看板商品「キャラメリア」、雲のようなデザインの「雲~レアチーズ~」
元・水戸プラザホテル製菓長の小幡良男さんが店主を務める同店。水戸市出身の小幡さんは製菓学校卒業後、都内で修業を積み、10年前にUターンした。過去に茨城県洋菓子協会作品展のピエスアーティスティック(あめ細工)部門で金賞、デコレーションケーキ マジパン仕上げ部門で大会会長賞を受賞した経歴を持つ。店舗では良男さんの妻の桃子さんがスタッフを務める。
店名の「キャラメリア」は造語。夫婦で考案したというロゴもキャラメル色。良男さんは「キャラメルの香りは幸せの象徴。店内に広がる香りで幸せな雰囲気を提供したい」と話す。「(ロゴの)渦巻き模様は幸せの縁が渦を巻いて広がるように願いを込めた」とも。調理場は販売スペースと仕切りのないライブキッチン形式を採用した。良男さんは「作り手と客の距離感をなくし、ライブ感を楽しんでもらいたい。店に来てくれる人の笑顔もより近く感じられる。調理場から声をかけ接客することもある。ケーキの話だけでなく、日常会話もできることがうれしい」と笑顔を見せる。
店内ではケーキと焼き菓子を常時10種類以上ずつ用意。商品の強みについて良男さんは、「茨城県産の卵をはじめ、食材の品質にこだわっている」と話す。看板商品は店名を冠した「キャラメリア」。キャラメルとチョコレートを使った軽やかな食感が好評という。
SNSを使った情報発信を担当する桃子さんは、これまでの開業プロセスを発信。「地域の人に店を楽しみにしてもらいたいとの思いで始めた。発信することで温かいコミュニケーションが生まれた。当日告知のゲリラオープンもこれまで3回行った。皆さんが楽しみにしてくれているのを実感した」と振り返る。
客層は、子連れ客から高校生、高齢者までと幅広い。初来店という女性客の一人は「最寄り駅のすぐ近くにケーキ屋ができてうれしい」と笑顔を見せる。
桃子さんは「ケーキを売るだけではなく、店での体験や会話をすごく大事にして、一瞬一瞬を喜んでもらえるようにしたい。地域の人と会えることを心から楽しみにしている。気軽に会いに来てほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は11時~18時。火曜・水曜定休。