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茨城町の若手農家、マルシェ収益で水戸済生会総合病院に椅子寄贈

左からHAERUマーケット事務局の道川さん、萩谷さん、斉藤さん、水戸済生会総合病院の鶴岡さん、平間さん

左からHAERUマーケット事務局の道川さん、萩谷さん、斉藤さん、水戸済生会総合病院の鶴岡さん、平間さん

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 茨城町の若手農家で組織する「HAERU(ハエル)マーケット」事務局が12月18日、水戸済生会総合病院(水戸市双葉台)にマルシェの収益で購入した椅子2脚を寄贈した。同事務局の斉藤卓也さん、萩谷展研(ひろあき)さん、道川栄治さんが同院を訪問し、椅子を手渡した。

HAERUマーケットの活動と寄贈に至る経緯を説明する事務局メンバー

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 同マーケットは、茨城の農業とものづくりの魅力を発信するイベントとして2017(平成29)年にスタート。マルシェ開催ごとに収益の一部で農業や食育に関する絵本を購入し、茨城町立図書館への寄贈を続けている。

 今回の椅子の寄贈は、10月18日に涸沼自然公園キャンプ場(茨城町中石崎)で同時開催した「あす旅キャンプフェス」との連携がきっかけ。同フェスを主催するいばらき県央地域観光協議会が県央9市町村で構成されることから、より広い地域に還元できる形を模索し、事務局メンバーやその家族も利用する県央地域の中核病院、水戸済生会総合病院への寄贈を決めた。当初はロビー用の椅子を検討していたが、病院側と調整し、診察などでも使用できる汎用性の高い椅子を贈った。

 斉藤さんは寄贈の際、「病院に来る人は不安や落ち込んだ気持ちでいることも多い。少しでも役に立てれば」と思いを伝えた。斉藤さんは2年前、農作業中のコンバインの事故で指を負傷した際に救急搬送されて同院で治療を受け、現在は以前と同様に農作業ができるまで回復したことを話し、忙しい中で寄贈を受け入れてくれた病院への感謝と、自身の治療への感謝を伝えた。

 同院で寄付の窓口を担当した平間大介さんは「HAERUマーケットの活動を今回初めて知った。寄付のお話をいただきありがたい」と話し、同院事務部総務課次長兼総務課長の鶴岡毅さんは「病院のことを思っていただき感謝している。地域とどう関わっていくかは課題だと感じており、これからはさらに地域とのつながりを大切にしていきたい」と語った。

 同事務局は12月16日に同町図書館にも絵本5冊を届け、これまでに寄贈した絵本は27冊となった。

 萩谷さんと道川さんは「あす旅キャンプフェスとの同時開催でマルシェは過去最大規模となり、今回の連携した活動で視野が広がった。これからもさらに活動の輪を広げていきたい」と話す。

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