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茨城発eスポーツチームの16歳が「スマブラ」世界ランク1位 史上最年少で

ドラ右選手(写真提供=AREA310)

ドラ右選手(写真提供=AREA310)

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 茨城県を拠点とするeスポーツチームに所属するドラ右選手が1月24日、大乱闘スマッシュブラザーズの競技シーンにおける世界ランク「UltRank」で2025年の世界1位を獲得した。史上最年少記録となる。

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 「AREA310(エリアサンイチマル)」の大乱闘スマッシュブラザーズ(以下、スマブラ)部門「UltRank」は世界各地で開かれるオフライン大会の成績を基に算出されるプレーヤーランキング。スマブラには公式ランキングが存在しないため、競技シーンでは同ランキングが世界基準として認識されている。ドラ右選手は2025年上半期の中間発表で1位に輝き、通年ランキングでもトップの座を守った。

 兵庫県出身で現在16歳のドラ右選手。世界1位を知った時の心境について「小学生の頃から(スマブラを)続けてきたが、世界一になると思ってやっていなかった。言葉に表せなかった」と振り返る。「仲のいいゲーム友達から『1位やぞ』と連絡が来て徐々に実感した」とも。

 2025年は飛躍の年となった。4月に米国ラスベガスで開かれた「LVL UP EXPO 2025」で海外大会初優勝を果たし、11月2日・3日には世界最大規模の大会「篝火(かがりび)#14」で優勝。同大会では16連敗していたミーヤー選手に初勝利を収めた。

 スマブラの大会では「ダブルエリミネーション」方式のトーナメントを採用。試合に負けると「ルーザーズ(敗者)側」に移動し、そこで負けると敗退となる。篝火#14でドラ右選手は準決勝でミーヤー選手に敗れてルーザーズに回ったが、その後勝ち上がり、決勝で再びミーヤー選手と対戦。3-0、3-2と2回勝利し、優勝を決めた。ドラ右選手は「これまで2セットも取れたことがなかったのに3-0で勝った。びっくりした」と振り返る。同年12月には「日本eスポーツアワード2025」Under18部門も受賞した。

 ドラ右選手は2023年8月、AREA310スマブラ部門の発足と同時に加入。当時中学2年生だった。AREA310担当者の鶴見佑希さんは「スマブラ部門を作ると決まり、一般募集したところ120人ほどの応募があった。4、5人に絞って面接し、最終的に1人を選んだ」と振り返る。「決め手は加入2カ月前の大会で準優勝していて注目の選手だったことなどがある。中学生ならまだ強くなるし、大学生や社会人と違ってバイトなどで自分でなんとかできる部分が少ない。チームがサポートすることで伸びるきっかけになると思った」と話す。

 ドラ右選手は加入の経緯について「大会で結果を残して東京などに行く必要があった。プロを目指していた時期で、AREA310は茨城のチームだが都内に近いので応募した」と話す。

 ドラ右選手の強みについて鶴見さんは「使っているキャラクターは守備的とされているが、ドラ右選手は攻撃に特化したプレースタイルで唯一無二。最近は守備的な強さも引き出すようになり、理論的な強さに近づいている」と評価する。「海外大会に行くようになり、自分自身を含め盛り上げるパフォーマンスをするようになった。ピンチの場面で観客をあおるのは日本人選手には珍しく、海外選手らしさも魅力」とも。

 今後の目標についてドラ右選手は「人気があるゲームタイトルも年数がたてばだんだん廃れていくといわれる。自分たち選手が配信や動画活動をして、もっとスマブラを盛り上げたい」と話す。

 AREA310は2022年2月、水戸市に本社を置くIT会社「アプリシエイト」のeスポーツ事業から発足したeスポーツチーム。「茨城から世界へ」をスローガンに掲げ、eスポーツを通じた地域活性化やDX人材の育成に取り組む。ポケモンユナイト部門も2月2日の大会で140チーム中4チームに入る準優勝を果たし、ファイナル進出を決めた。

 鶴見さんは「『茨城から世界へ』を掲げていたが、まさしく世界1位という形で実現した。正直、そこまで想像していなかったので驚いたのが率直なところ。今後は選手が実績を出してくれているので、それを地域にどう還元できるか考えていきたい」と意気込む。

 ドラ右選手は2月14日から米国で開かれる大会「Genesis X3」に出場予定。

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