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水戸芸術館で最後の「高校生ウィーク」 33年の歴史に一区切り 

運営を担う中川さん(2列目左)、森山さん(2列目右)とボランティアスタッフ。設営や壁のペンキ塗りにはボランティアスタッフも参加した

運営を担う中川さん(2列目左)、森山さん(2列目右)とボランティアスタッフ。設営や壁のペンキ塗りにはボランティアスタッフも参加した

 水戸芸術館(水戸市五軒町)で現在、「高校生ウィーク2026」が開催されている。

会場内では、会話や読書、工作など自由に過ごせる。カフェはセルフサービス式

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 1993(平成5)年に、現代美術に親しんでもらう高校生向け無料招待企画として始まった「高校生ウィーク」。2003(平成15)年からはギャラリー内に交流カフェを設置し、参加者の発案からワークショップなどさまざまな活動を行う現在の形になった。立ち上げから毎年開催してきた同企画だが、同館は「33年の活動に区切りをつける」と今回での閉幕を発表している。

 同企画では運営ボランティアを毎年募集し、今回は近隣の中高生や県内外の学生、社会人など20人が参加する。立ち上げから33年間関わる同館教育プログラムコーディネーターの森山純子さんは「関わってくれる高校生と市民のみなさんのアイデアや活動が形になり、この活動を動かしてきた。美術館が地域にある意味や必要性を確信させてもらえた」と振り返る。閉幕については「長く続けてきた活動を一度振り返る時期だととらえ、今の時代に何が必要かを市民の人たちと一から積み上げていけたら」と話す。

 ギャラリー内の交流カフェ「とうてん、」では、自由に会話や読書、工作が楽しめるほか、過去のチラシや写真を掲示した「アーカイブコーナー」を設置。かつての参加者から寄せられたメッセージも公開する。カフェの名前について、森山さんは「ここで区切りをつけるとしても、これは『句点』ではなく『読点』だと思った」と話し、同じく教育プログラムコーディネーターの中川佳洋(よしひろ)さんは「最後と聞いて帰ってきてくれる人たちがたくさんいると思う。その話を高校生が聞いて、これからどうつながっていくかが見どころ」と話す。

 3年連続でボランティアとして参加する高校3年生の小林未生(みのり)さんは「最後なのは寂しいが、これまで関わった人の声を聞くのが楽しみ。幅広い年代の人と話せるのが高校生ウィークの魅力。空間の雰囲気と、人との交流を楽しんでもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催期間で最後の週末の3月28日・29日は、イベント「高校生ウィークありがとうの2日間」を開催。同企画に関連した学位論文を発表する「高校生ウィーク学会設立準備大会」や、音と詩の作家の白丸たくトさんによるライブ「とうてん、」で33年間の活動を締めくくる。

 開催時間は、火曜~金曜=13時~18時、土曜・日曜・祝日=11時~18時。入場料は、高校生以下無料、一般来場者=要展覧会入場券。3月29日まで。

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