水戸のコワーキングスペース「ワグテイル」(水戸市南町)で3月30日、デザインを通じ「センス」をひも解くイベント「センスの正体」が開かれた。
講師は常陸太田市出身で「富士通デザイン」の高野一樹さん。高野さんはこれまでにグッドデザイン賞を2度受けている。ウェブサイト制作やポスター、広告デザインのほか、三軒茶屋でシェアハウスを運営するなど幅広い活動を行っている。
当日は、「デザインとは何か」をテーマに講義を行った。高野さんは「デザインとは情報やものごとを整理して目的を達成させること」と話し、具体的なデザインの方法や良いデザインのポイントなどを説明。会社やチームの中でチラシ制作を担当するという参加者に対し「良いものをたくさん見ること。観察し、まねて作るのも練習になる」などのアドバイスを送った。イベント後半には、参加者がこれまでに制作したデザインや名刺などを具体例にワークショップも行い、参加した小学生や大学生が熱心にメモを取る様子も見られた。
高野さんは「デザインは、盛るのではなくそぎ落とすもの。大切なのは伝えるのではなく伝わるものをつくること」と話す。