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BCリーグ「茨城アストロプラネッツ」開幕戦は黒星 「成長」を胸に

3056人が来場した開幕戦

3056人が来場した開幕戦

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 プロ野球独立リーグ(ルートインBCリーグ)に所属する球団「茨城アストロプラネッツ」の開幕戦が4月6日、ひたちなか市民球場(ひたちなか市新光町)で行われた。

選手交代でタッチを交わす日下部啓太投手(背番号=37)

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 茨城県初の県民球団として2018年、同リーグに加盟。東地区(FUTURE-East)に所属している。監督は、近鉄、楽天、阪神でプレーした坂克彦さんが務める。

 開幕戦では栃木ゴールデンブレーブスと対戦。試合前には、球団公認選手兼PRアンバサダーを務めるものまね芸人、アントキの猪木さんのマイクパフォーマンス、ひたちなか市立大島中学校吹奏楽部による演奏が披露された。始球式は小野寺俊茨城県副知事と大谷明ひたちなか市長が務め、村山哲二ルートインBCリーグ代表があいさつを行った。

 球団代表の山根将大さんは「実際に選手の状態はまだまだ。試合も、おもてなしも、もっと喜んでいただけるものにしたい。野球を通して地域を盛り上げていきたい」と意気込む。アントキの猪木さんは「大事なのは夢を追いかけること。プロなら私生活から24時間プロとしてのパフォーマンスを続けること」と選手らにエールを送った。

 試合は初回から、昨年阪神を退団したばかりの西岡剛選手(栃木・背番号=1)が一番打者で出場し栃木が先制。その後、茨城の小沼健太投手(背番号=41)が好投するも、8回に栃木の元DeNA・北方悠誠投手が158キロを記録し茨城の攻撃を無失点で抑えたほか、8回、9回で追加点を挙げ、茨城は追いつくことができず0-8で敗戦した。入場者数は3056人。

 試合観戦に来ていた同市在住・中学3年でソフトボール部に所属している黒沢詩音さんは「父も私も野球好きなので見に来た。地元のチームなので強くなってNPBに行ってほしい」と期待を寄せる。同じく同市内の野球チームに所属する小学6年の鈴木陽翔(はると)くんと小学3年の翔空(とあ)くんは「茨城にプロ野球ができるとお父さんから聞いて、どんなチームか気になっていた。試合はとても迫力があって守備やバッティングが参考になる」と瞳を輝かせる。「今季のリーグは始まったばかりなので、一生懸命努力して優勝できるように頑張ってほしい。試合にまた来たい」と口をそろえる。

 試合後のインタビューで坂監督は「入ってくれたお客さんにも申し訳ない試合となってしまった。もっといいゲームを見せたかった」と悔やむ一方、「BCリーグを経験しているのは楠(背番号=5)のみ。今は段階を踏んでいる場面だが、選手自身がどう捉えて変えていくかが大切。明日に生かしていければ。今日よりちょっとずつでも成長していけると思うので応援いただければ」と呼び掛けた。

 ひたちなか市出身で外野手の笹嶋尚輝(背番号=46)選手は「出身地ということで知り合いもたくさん来てくれた。地元の方にもっといい所を見せたかった。まだ1戦目なので、これから勉強しながら成長していきたい」と先を見据える。

 次の試合は4月9日、鹿窪運動公園野球場で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦する。

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