「リボーン・アートボール」のワークショップが8月18日、茨城県近代美術館(茨城県千波町)で行われる。
県民公募制茨城県文化プログラム推進事業として採用された「リボーン・アートボール」は、アスリートがボロボロになるまで使い切ったボールを回収し、アクリル絵の具で色を塗ったり絵を描いたりして世界に一つのアートボールを完成させるというもの。
同プロジェクトを推進する茨城県県民生活環境部生活文化課の担当者は「2019年茨城国体、2020年に東京オリンピックを控え、スポーツに関心が高まる中で廃棄される運命だったボールを再利用する『リボーン・アートボール』は『スポーツ・エコ・アート』を一つにする茨城発のプロジェクトとして日本、世界に広めていきたい」と話す。今後も、スポーツ施設や市町村などでの実施希望に対応していく予定。
「リボーン・アートボール」企画提案者の筑波大学・芸術系長の太田圭さんは「かつてオリンピックには芸術競技というものもあり、日本人画家が銅メダルを取ったことはあまり知られていない。芸術とスポーツは文化の領域で切り離せないもの。『リボーン・アートボール』はそれを体現できる。アスリートからアーティストへ、アーティストからアスリートへリスペクトのパス交換ができるもの」と話す。「小さい子どもからお年寄りまで誰もが参加できる。普段は平面にしか描かないが、ボールだと立体面になるので難しいけれど面白い世界に一つの作品ができる」とも。
7月から県内でワークショップが開催されるほか、2019年度茨城県文化プログラム推進事業「リボーン・アートボール作品コンテスト」も行う。作品の受け付けは9月13日まで。応募要項と出品申込書はホームページからダウンロードできる。問い合わせは茨城県県民生活環境部 生活文化課(TEL:029-301-2824)まで。