映画やドラマなどのロケ地をカードにした「ロケ地カード」の配布が2月10日、水戸市内で始まった。
同カードの企画は、北関東3県の中核都市である水戸市、前橋市、宇都宮市、高崎市の4市が、それぞれの市や北関東圏域全体の魅力や存在感を高めようと連携を図る「北関東中核都市連携事業」の一環。
みとの魅力発信課イメージアップ係の平戸正英さんによると、同カードは、2018(平成30)年8月に行われた北関東3県の中核都市である水戸市、前橋市、宇都宮市、高崎市の4市による会議内で「映画等を活用した取り組み」について議題に上ったのがきっかけという。水戸市内でロケが行われた「カメラを止めるな!」は、観客動員数200万人、興行収入28億円を記録し、社会現象となったこともあり、「映画を活用した企画」を模索していたという。2019(平成31)年2月、ロケ地カードや映画祭といったイベントについて話し合い、企画を進めてきた。
水戸市の配布カードは「旧芦山浄水場」「水戸市立西部図書館」「七ツ洞公園」の3種類。それぞれ「カメラを止めるな!」「図書館戦争」「テルマエロマエ」など多くの映画やドラマ、アーティストのMV撮影などに使われている。
カードの表面には、施設名と写真、ロケ作品のジャンル。裏面には、施設の概要や歴史、具体的にロケに使われた箇所などの「ロケ地としての見どころ」の解説を添えた「ロケポイント」を記載している。
ロケ地カードは、「根本漬物」(渡里町、TEL 029-221-6153)、「水戸市立西部図書館」(堀町、TEL 029-255-5651)、七ツ洞公園(下国井町、水戸市公園緑地課 TEL 029-232-9214)で1人につき1枚配布する。配布場所での配布が原則となっているが、休日や営業時間外の場合は、現地で撮影した写真など、ロケ地訪問が分かるデータの提示で、対象のロケ地カードを水戸市役所4階の「みとの魅力発信課」で受け取ることもできる。
平戸さんは「水戸市内でもロケを誘致してきたが、活用できていない、知られていないことも多い。ロケ地としての魅力をPRすることで、水戸を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
カードは今後、北関東中核都市連携会議が主催するイベントでの配布も予定している。