「茨城産面白ぽん酒プロジェクト」が茨城県産の食材と酒蔵を組み合わせた「激ハバネロぽん酒」「炙(あぶり)干し芋ぽん酒」を開発し、5月16日に販売を始める。
「ぽん酒」は日本酒の愛称で、酒屋などで使われている用語。プロジェクトは、昨年初め「茨城県にこだわった商品をつくりたい」とひたちなか市の石川誠さん、横山浩治さんらが立ち上げた。生産者や酒蔵、水戸市を拠点に活動するクリエーターQUALIA(クオリア)さんらに呼び掛け開発を進めてきた。
現在、「激ハバネロぽん酒」「炙干し芋ぽん酒」の2種が完成。ハバネロぽん酒は、「野菜屋大輔」(那珂市)のハバネロと「愛友酒造」(潮来市)の日本酒を組み合わせ。後から来る辛味を出すために、ハバネロのカット方法をはじめ、副材料のさんしょうやブラックペッパーの組み合わせなどを試行錯誤した。「炙干し芋ぽん酒」は、「吉久保酒造」(水戸市)の「一品」と「幸田商店」(ひたちなか市)の「玉豊」を組み合わせた。甘く、炙(あぶ)った焼き芋の香りが特徴。
横山さんは「オール茨城のお酒を作るという目標を掲げ、各地域と特産品を掛け合わせた商品開発をしてきた。茨城の特産品となった甘い『干し芋』を食べながら『炙干し芋ぽん酒』を飲むという甘い物好きに向けた商品に仕上げた。『激ハバネロぽん酒』の開発は、梅酒やウオッカに唐辛子が入ったものはあるが、どうせならもっと辛いものを作ろうとを決めた」と振り返る。
原材料は、「炙干し芋ぽん酒」=日本酒、さつまいも、食塩、砂糖、「激ハバネロぽん酒」=日本酒、ハバネロ、糖類、黒こしょう、さんしょう、食塩。共に、アルコール分は13%、内容量は500ミリ。1本1,500円(税込み)で、各酒店などで販売を予定する。
横山さんは「こんな時だから、少しでも明るい話題として提供できれば」と笑顔を見せる。今後も、茨城県の酒造と特産品を掛け合わせた商品の開発を進める予定。