ひたちなか海浜鉄道を応援するボランティア団体「三鉄ものがたり実行委員会」が現在、クラウドファンディングを活用した車両再塗装と鉄道神社建立プロジェクトの資金を募っている。
ひたちなか市在住の佐藤久彰さんが代表を務める同団体。阿字ヶ浦駅に停留中のキハ222の再塗装と鉄道神社としての観光資源化を目指す。キハ222は、元々北海道の羽幌炭鉱鉄道で利用され、後に茨城交通湊線で活躍した車両。旋回窓を有するなど現存する車両では珍しい特長が鉄道ファンを引き付ける。
長年の活躍と停留で潮風や風雨の浸食が激しく、現在では修復が必要な状態だが、修復後に鉄道神社を目指すのには訳がある。御神体となるキハ222は長寿で無事故、ひたちなか海浜鉄道の駅名には始発駅の「勝田駅」から「金上駅」「殿山駅」とご利益ある名前が並ぶ、鉄道は車輛同士が連結することから「ご縁の連結」など、数々の由緒に基づき鉄道神社建立を目指していく。
佐藤さんは「今回のプロジェクトを通じて、鉄道ファンや沿線の皆さんに喜んでいただきたい」と話す。「ひたちなか海浜鉄道延伸の応援になれば」とも。今後はクラウドファンディングの返礼品として「塗装下地作業イベント」などを行っていく予定。
クラウドファンディング支援募集は12月20日まで。