JR東日本水戸支社が12月18日、2019年10月の台風19号の影響による被災で運転を見合わせていた水郡線の袋田(茨城県大子町)~常陸大子駅間の運転を来年3月27日から再開すると発表した。
水郡線では、台風19号の影響により橋が流出するなどの被害を受け、西金駅~常陸大子駅間で運行を見合わせていた。今年7月に西金~袋田駅間で運行を再開。現在は、袋田~常陸大子駅が不通という状態。
全線再開は1年5カ月ぶりとなる。3月13日~26日は、袋田~常陸大子駅間で試運転列車を運転し、全線再開の最終調整を進める。3月26日までは引き続き上小川~常陸大子駅間で代行バス輸送を継続する。
3月13日からのダイヤ改正に合わせ、水戸線の小山(栃木県小山市)~友部駅(茨城県笠間市)と、友部~勝田駅(同ひたちなか市)の常磐線直通(一部は友部~水戸駅)でワンマン運転を始める。現行と同様、全列車をE531系5両編成で運転し、全てのドアから乗り降りできる。
常磐線は勝田駅行き下りの最終列車の運転時刻を繰り上げる。常磐線快速は上野駅から乗車する場合、取手駅までの最終は午前0時23分から23分、土浦駅までの最終は現在の午後11時42分とほぼ変わらない一方、勝田駅までの最終は午後11時12分から23分繰り上がる。
JR東日本は「主に東京100キロ圏の主要路線で終電時刻の繰り上げなどを行うことにより、保守作業時間を拡大し、作業従事者の働き方改革推進や鉄道設備の設置・保守のスピードアップによるサービス向上を図るとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としたお客さまの行動様式の変化に対応する」としている。