落語家の林家扇兵衛さんと柳亭市寿さんによるユニット「いばらく」に1月、石岡市出身の落語家・立川志のぽんさんが加入した。

　11月21日から茨城県内各地を回る落語ツアーを始める「いばらく」。昨年1月、大洗への移住を目指す林家扇兵衛さんと取手市出身の柳亭市寿さんで結成した。現在、「茨城を落語で盛り上げる」をコンセプトに掲げ、県内での公演をはじめ、オンラインツールを活用したリモート出演やローカルテレビへの出演、ユーチューブでの動画配信やツイッターなどのSNS発信も行っている。

　新たに加入した立川志のぽんさんは土浦第一高校卒業後、筑波大学芸術専門学群に入学。美術分野を専攻し、大学院在籍時には「たけしの誰でもピカソ」の美術大学アートバトル大会に出場し高い評価を得るなどしている。2002（平成14）年3月に大学院修了後、約2年半のサラリーマン生活を経て、2005（平成17）年1月に立川志の輔門下。2013（平成25）年4月、二ツ目に昇進した。

　扇兵衛さんによると、昨年、志のぽんさんが石岡市出身と知ったことから加入を打診。「（志のぽん）兄さんが、石岡出身というのを知り、私と市寿さんで加入をお願いしたところ、快く加入を受けてくださった」と話す。

　現在、新型コロナの影響を受け、リモートでの出演にも対応している。演目は、茨城にちなんだものにしたいと客や土地に合わせて決めるという。

　扇兵衛さんは「これからグレードアップして茨城を落語で盛り上げたい」と意気込む。「出演は、3人での落語会だけでなく、メンバーの中から1人ずつ派遣する形や、リモートでの落語会のオファーも受け付けている。こんな時だからこそ、おうち時間を笑って過ごせる時間にしてもらえたら」と話す。