笠間のかき氷専門店「茨城おとなのかき氷 四季と六花」(笠間市笠間)が3月1日、オープン1周年を迎えた。
店主の石岡コージさんが、出張で茨城県に訪れた際に出合った茨城県の食材にほれ込んだことから移住し、開業した同店。昨年3月1日、日立市から笠間の古民家コミュニティーカフェ「ナナイロ」内に移転し、通年で土曜~月曜の週3日営業する。茨城県産を中心とした国産の旬の食材を使い、時期に合わせ素材を変えて商品を提供する。
2月・3月の季節限定メニューは、約270グラム(1パック)のイチゴを使った「つづく農園の生いちご」、「つづく農園の生いちごとマスカルポーネ」、那珂市産カボチャを使った「那珂産かぼちゃ『恋するマロン』とミルク」(以上1,600円)など。イチゴは、常陸大宮市の「つづく農園」が生産する茨城県のオリジナル品種「いばらキッス」を使い、4月ごろまで楽しめる予定という。
3月6日以降には、大洗町の梅干し専門店「吉田屋」の「露茜(つゆあかね)」を使った「赤い梅氷」、笠間市で生産されたキウイを中心とした「国産キウイと特製ヨーグルト」も展開する。
1周年を記念し、期間限定メニュー「very berry 焼きかき氷」も用意する。「very berry 焼きかき氷」は、つづく農園のイチゴと「磯野ブルーベリー園」(城里町)のブルーベリーをふんだんに使ったかき氷をメレンゲで覆い、客の目の前でバーナーで炙(あぶ)り焼きする体験型のかき氷。
炙ったメレンゲの熱による温かさとかき氷の冷たさが同時に味わえる「目で見て楽しい、食べておいしい」かき氷だという。「イチゴとブルーベリーが混ざった部分は青くなるなど、見た目でも面白い。メレンゲの焼けた甘く香ばしい香りが食欲をそそる」と石岡さん。
毎月1~2回は同店に足を運ぶという水戸市在住の女性は「店の雰囲気が落ち着くし、店主が話しやすく、食材についても教えてくれる。国産食材を使い余計なものを入れないなど、食材へのこだわりも魅力」と話す。「毎週のように変わるメニューも楽しみで、どれを食べても一口一口に幸せを感じる」とほほ笑む。
石岡さんは「コロナ禍での1年目にも関わらず、予約が1カ月以上待ちとなるなど、多くのお客さまのおかげで続けることができた」と感謝をにじませる。「2年目は、1年目で挑戦できなかった茨城県産食材を使ったメニューにも取り組みたい。もっともっと茨城の食材を通して『茨城には、こんなに良いものがあるんだ』と再認識してもらえるお手伝いができたら」と笑顔を見せる。
営業は土曜~月曜限定。営業時間は11時~17時。新型コロナ感染症対策として、LINEでの事前予約が必要となる。