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那珂の歴史民俗資料館で端午の節句展 つるし飾り250点、郷土工芸品の頭人形も

つるし飾り250点などが並ぶ

つるし飾り250点などが並ぶ

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 那珂の歴史民俗資料館と古民家「曲がり屋」で現在、「端午の節句展」が開かれている。

郷土工芸品の頭人形

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 同館とNPO法人「ひろがる和 那珂つるしびなの会」の共催。手芸グループ「キルティー工房」が協力する。

 同展は2007(平成19)年に端午の節句に市民らが寄贈した鎧(よろい)兜(かぶと)などの展示からスタート。2009(平成21)年、「つるし雛(びな)も、男の子のために合っても良いのではないか」と同法人から提案があり、つるし飾りの展示も始めたという。

 会場では、端午の節句に合わせ新たに制作したつるし飾りを含む250点、大正時代から現代までの兜飾りや五月人形などの内飾り30点、こいのぼり3点、手芸作品62点がズラリと並ぶ。

 昨年は、新型コロナウイルスの影響で休館していたことから、2年ぶりの開催となった。

 つるし飾りでは、こいのぼりや厄よけのお守りや縁起物として知られる「赤べこ」、お守り代わりの赤い布で作ったぬいぐるみ「さるぼぼ」をモチーフにした飾りをはじめ、アマビエなど、鮮やかな飾りを並べる。

 内飾りとともに、那珂市ならではの展示として、那珂市後台の人形師・小林重水(じゅうすい)さん(1995年逝去)の手掛けた茨城県の郷土工芸品「頭人形(かしらにんぎょう)」も並べる。

 中嶋圭子副館長は「子どもの成長を祝う気持ちはもちろん、疫病よけの意味もある赤色など色鮮やかで明るい色の飾りで、コロナを吹き飛ばすというような思いを込め展示した。2年ぶりの開催で、制作・展示する私たちの思いもより込もっている。コロナで沈んだ気持ちが少しでも前向きになれば」とほほ笑む。

 開館間は9時~16時30分。(最終日は15時まで)。入館無料。

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