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水戸のアゴチベーカリーが2周年 秋限定メニューも

「AGOCHI BAKERY(アゴチベーカリー)」のパン

「AGOCHI BAKERY(アゴチベーカリー)」のパン

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 水戸のパン店「AGOCHI BAKERY(アゴチベーカリー)」(水戸市酒門町)が10月1日、オープンから2年を迎える。

一番人気の「バトンフリュイ」と「クロワッサン」

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 オーナーシェフの黒川大輔さんは、日本にフランスパンを広めたことで知られるフランス出身のパン職人「フィリップ・ビゴ」が創業した「ビゴの店」鎌倉店で、20代の頃、10年にわたり修業を積んだ。定年を迎えた両親が水戸に移り住んだことなどから、黒川さんも家族で水戸に移住。2019年10月1日、同店を開業した。

 開業してからは、近隣の飲食店や店内に飾るドライフラワーを取り扱う生花店の店主らが地域の中でのパイプ役になってさまざまな人とのつながりを作ってくれたという。「隣の飲食店でうちのパンを食べたという人が、帰りにパンを買いに寄ってくれることもある」と黒川さん。「土地勘も知り合いもなく店を構えた水戸で店を続けてこられたのは、近隣の常連さんや地元の皆さんが支えてくださっているから」と感謝をにじませる。

 同店は、「ビゴの店」で学んだフランスのクラシカルなスタイルのパン製法と「時間と手間暇を掛け、ごまかしのないものを作る」という精神を守るという。パンは、ハード系を中心に、季節に合わせた新作を随時入れ替えていく。

 パン作りには、アメリカに住んだ経験や夫婦で世界一周をした経験も生かす。「面白いと思ったものはすぐに取り入れる」と黒川さん。さまざまな経験は、店のデザイン関連業務を一手に担う妻が手掛けるアイシングクッキーや恐竜型のクッキー、グラノーラなど約20種類の焼き菓子類にも反映されているのではという。季節ごとにデザインを変えるエディブルフラワーを使ったアイシングクッキーはギフトとして、「女性や近隣の未就学児を持つ保護者の利用が多い」(黒川さん)という。

 店で一番の人気商品は、レーズン、クルミ、オレンジピールを生地に練り込み焼き上げた「バトンフリュイ」(260円)。「クロワッサン」(216円)、クリと無塩バターを合わせた自家製のマロンバターをフランスパンに挟んだ秋限定メニュー「マロンバターサンド」(220円)、「バゲット」(280円)と併せ、店頭には毎日、パン40~50種類・600個ほど用意する。

 黒川さんは「これからも新しいメニューや焼き菓子など店に来るだけで何か楽しいと思えるような機会を作って行けたら」と話す。

 営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休。

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