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茨城県立歴史館で「一橋徳川家のダンディズム」展 装身具、武具、調度品ズラリ

国指定重要文化財の拵(こしらえ)「黒蝋色塗打刀拵」

国指定重要文化財の拵(こしらえ)「黒蝋色塗打刀拵」

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 茨城県立歴史館(水戸市緑町)で現在、企画展「一橋徳川家のダンディズム」が開かれている。

国指定重要文化財の「蝉鼈甲(べっこう)木彫根付」

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 同館によると、「ダンディズム」の概念は18世紀末のイギリスで誕生し、以来、複雑な変化を遂げてきたという。同展では「ダンディー」の言葉を「俗世間に流されない、洗練されたこだわりをもつ人びと」と捉え、展示する一橋徳川家伝来の装身具、武具、調度品から、日本風ダンディズムの在り方を探る。

 展示は、合計50点。徳川吉宗の形見分けという国指定重要文化財でもある拵(こしらえ)「黒蝋色塗打刀拵(くろいろぬりざやうちがたなこしらえ)」や「脇差 銘 越前住肥後大掾下坂(えちぜんじゅうひごだいじょうしもさか)」をはじめ、江戸時代に刀工4人を呼び寄せて作らせたという刀剣、衣装なども展示する。元は薬入れとして使われていた印籠(いんろう)は、精巧な装飾が施された物やさまざまなモチーフや素材を使った物が並ぶ。同館学芸課の田中伸吾さんは「全国的にも珍しいコレクションで、質も良く将軍からいただいた物もある」と話す。

 調度品では、当時教養の表れとなったという文房具や九州に嫁入りした徳川治済の娘で細川斉樹の正室・紀姫が九州から贈ったという葵(あおい)の紋が入ったそろいの食器セットなども展示する。「江戸時代に入り、さまざまな点でオシャレとして幅が広がっていったのが見てとれる」と田中さん。

 武具の鎧(よろい)下、根付の蝉鼈甲(べっこう)木彫根付、二ツ栗木彫根付、調度品の葵紋脚付ガラス坏などは初展示となる。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入場料は、一般=610円、大学生=320円、満70歳以上=300円、高校生以下無料。1月10日まで(1月10日は開館)。

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