「チョコレートスイーツ・レシピコンテスト7」の実食審査が3月17日、中川学園調理技術専門学校で行われた。洋菓子部門・和菓子部門で最優秀レシピ賞と優秀レシピ賞が決まった。主催は「MITO世界チョコレートフェスティバル」実行委員会。
同コンテストは、チョコレートを使った茨城県や水戸の銘菓を作ろうと開催し、今回で7回目。イベント「MITO世界チョコレートフェスティバル」の一環。同イベントが新型コロナの影響で縮小となったことでコンテスト審査も延期となっていた。
実食審査には、書類による一次審査を通過した11作品が並んだ。県洋菓子協会役員や県内の和洋菓子店職人など審査員8人が、見た目や味・食感、再現可能性、独創性やアイデアなどを総合的に審査した。
洋菓子部門の最優秀レシピ賞は、レンコンチップスにホワイトチョコレートをコーティングし、フリーズドライイチゴを振りかけた「梅花チョコチップス」(石塚彩佳さん)に決まった。
優秀レシピ賞は、笠間のクリ、つくばの福来みかん、奥久慈卵を使ったグルテンフリーの「笠間和栗のトルタカプレーゼ ~爽やかな柑橘のクリームと~」(松永英之さん)、茨城県産梅ジャムを使ったテリーヌ層の上に茨城県産の白味噌を使ったプリン層と福良みかんのクランブルをトッピングした「味噌梅ぷりん~ざくとろりーね~」(上妻佑輔さん)に決まった。
和菓子部門の最優秀レシピ賞には、笠間市のクリを使い、エアインチョコクリームでクリの渋皮あんと甘露煮を合わせたしっとりとしたあんを包んだクリそっくりの菓子「栗きんとんショコラ」(成田純子さん)のレシピが選ばれた。
審査員で茨城県洋菓子協会の安藤健一会長は「レベルの高い作品が多い。このレシピを生かした新しい菓子ができたら」と話す。同協会副会長で技術部長の小齊俊史さんは「プロアマ問わず応募があるコンテスト。ここをこうしたらもっと良くなる、という可能性を秘めながらも独創性のあるものを選んだ」と話す。明治・流通営業一部営業三課の安藤和彦さんは「メーカーでは思いつかないようなアイデアがたくさんで、勉強になった」と話す。
「MITO世界チョコレートフェスティバル」のテーマソングを歌うジャズボーカリストの星野由美子さんは「どれもこれも力作ばかりで甲乙つけ難かった。皆さんの思いが込められていて、どれもおいしかった」とほほ笑む。
受賞レシピや講評は「チョコレートスイーツ・レシピコンテスト」公式サイトで公開する。