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常磐大、水戸市・JR東日本と連携授業 ふるさと納税返礼品を提案

水戸市のふるさと納税について説明する水戸市職員と受講する学生

水戸市のふるさと納税について説明する水戸市職員と受講する学生

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 常磐大学(水戸市見和)が水戸市、JR東日本と連携し新たなふるさと納税返礼品開発の産官学連携プロジェクトを始めて1カ月がたった。

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 同大学経営学科2年生対象に開講する科目「マーケティング演習」の一環。同大学ではマーケティング演習では10年以上前から地域の企業や行政と連携して商品開発などを行っており、今年度は46人が受講する。JR東日本と水戸市との連携は今回が初めて。

 連携する水戸市は2008(平成20年)度から「水戸黄門ふるさと寄付金」として寄付を受け入れており、2022年8月末現在、506点の返礼品をそろえる。JR東日本は2020年から「JRE MALL ふるさと納税」を運営し、ふるさと納税を通じて地域の魅力を発信する取り組みを行っている。さらに2023年10月~12月まで茨城ディスティネーションキャンペーンを予定し、水戸市が旅行先の一つとして注目されることを図る。

 受講生はふるさと納税返礼品として、既存の返礼品をベースにした体験ツアーを企画し提案を行う。首都圏から水戸市への訪問、水戸市の物産を購入してもらうきっかけとなるような体験ツアーを提案することが課題。受講生は1月の報告会に向けてアンケート調査を行い、ニーズの分析結果を踏まえて体験ツアーを企画し、水戸市やJR東日本の担当者からアドバイスを受ける。また、SNSでのプロモーション方法の提案も行う。

 常磐大学経営学科2年の綿引南美さんは「大学ではマーケティングを専攻していて、ふるさと納税返礼品案作成を通じて実践的に学びたいと思い受講を決めた」と話す。

 マーケティング演習担当教員の村中均教授は、授業の狙いについて、「水戸市周辺から通う学生は多いが、地元のことを知らない学生も多い。首都圏の方にどうやって水戸市に訪れて興味を持ってもらうかを考える中で学生たちに地元のことを知ってもらいたい。また、学生たちが経営学科で学んだ理論や概念を生かして提案するという実践の場になると考えている」と期待を寄せる。

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