水戸の飲食店「ビオハーヴェスト ダイニング水戸本店」(水戸市城南)で12月3日、「親子蕎麦(そば)打ち体験イベント」が開かれた。
主催は要建設(白梅1)。同企画は、同社が常陸大宮市内の自社農園で栽培した「常陸秋そば」を通して食育につなげたいと企画した。
当日は親子5組が参加。同社が運営する飲食店「まち庵 水戸エクセル店」店長でそば打ち職人の海老根哲男さんのデモンストレーションの後、実際にそば打ちを体験。当日朝にひいたという常陸秋そばのそば粉の香りをかいだり、手触りを確かめたりしながら生地をまとめ、包丁で麺切りまでを行った。
参加した子どもたちから「思ったように(生地が)まとまらない」「めん棒で薄くするのが難しい」などの声が上がると、海老根さんが一人一人の状況を見てアドバイス。手つきをまねて熱心にそば打ちをする様子が見られた。
そば打ち後、そばの成長過程の動画を鑑賞しながら、店内でゆでたそばの一部を試食。子どもたちは「そばの花が白くて小さいのを初めて知った」「切るのが難しかったけど、おいしい」と笑顔を見せていた。
同社の高野賢社長は「そばは自社農園で栽培しており、今の新そばの時季は『取れたて』が加わり、そばの最もおいしい条件といわれている仕立てになっている。茨城の特産品である『常陸秋そば』のそば打ち体験を通して、生産過程だけでなく五感を通した学びとなればと企画した。子どもたちにとって、食育はもちろん郷土への興味のきっかけになれば」と期待を込める。