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水戸在住の銀職人MAROさん、大洗町教委に絵画寄贈 移動展示も

(左から)寄贈の絵画を手にする長谷川教育長とマロさん

(左から)寄贈の絵画を手にする長谷川教育長とマロさん

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 水戸在住の銀職人MARO(マロ)さんのプロジェクト「大切なものは土の中」で制作した絵画を3月16日、大洗町教育委員会に寄贈した。

(左から)寄贈の絵画「大洗のシンボル~共成~」を手にする長谷川教育長とマロさん

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 マロさんは、ひたちなか市出身。2011(平成23)年に妻の後押しを受け、銀職人として開業。純銀にこだわった作品「銀守」「銀画」の制作作をはじめ、2006(平成18)年から継続している水戸市内のごみ拾いや夜回り活動といった未成年の支援にも力を注いでいる。

 今回、かねてから構想を練っていたというプロジェクト「大切なものは土の中」の立ち上げとして、大洗町教育委員会にしっくいを使った絵画2点を寄贈した。絵画はしっくいとアクリル絵の具を使い描き上げた「大切なものは土の中」と、大洗町を象徴する「大洗のシンボル~共成~」。「大切なものは土の中」では努力を球根に見立てた。成功の花から種が飛び散る様子を描き、「個々の人生の成功、幸福」への思いを込める。

 「大洗のシンボル」では、地形・人・宝・海をキーワードに、「親子や先人と後人」の「共に成長する=共成」を表現した。

 それぞれ、しっくい部分は人差し指一本で描き、そのほかも力強さを表現するため指のみで描いたという。

 マロさんは「世界を変えるのは子どもたち。プロジェクトを通し、子どもたち何か一つでも感じるものがあれば」と話す。「アーティストの役割は、人々の生活に差し色を入れること。今後も活動を通して世の中を明るくしていけたら」と意気込む。

 寄贈を受け、長谷川馨大洗町教育長は「マロさんの思いに共感し寄贈を受けることにした。土の中の球根の表現にあるように、努力も夢も無限」と話す。「絵画を通して人を大事にする大洗を知ってもらえたら」とも。

 絵画は、大洗町内の「トヨペットスマイルホール大洗」にある中央公民館展示スペースに常設展示。そのほか、イベント時にホールロビーや町内の小中学校で移動展示を行っていく。

 同プロジェクトは今後、県内外、世界へと絵画の寄贈の展開を広げていくという。

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