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水戸京成百貨店で「十四代金ヶ江三兵衛 作陶展」 50点を展示販売

展示する「面取り壺(大)」

展示する「面取り壺(大)」

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 作品展「十四代金ヶ江三兵衛 作陶展」が7月27日、京成百貨店(水戸市泉町1)6階のアートギャラリー2で始まった。

ギャラリーでは約50点を展示販売する

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 金ヶ江三兵衛さんは、佐賀県生まれ・在住。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、鍋島藩主によって連れてこられた陶工の一人である陶祖・李参平の子孫。2005(平成17)年に十四代を襲名した金ヶ江三兵衛さんは、初代が手がけた初期伊万里にこだわり製陶している。

 展示する作品、ほぼすべての作品で有田の泉山磁石を使っている。初期伊万里写しの小鉢「花形小鉢 うす瑠璃」(直径90ミリ×高さ80ミリ)をはじめ、初代李参平(金ヶ江三兵衛)の戒名「月窓浄心居」にちなんだ十四代のオリジナル「初期伊万里写し 染付山水文大皿」(直径364ミリ×高さ132ミリ
、ろくろ成型した後、乾ききる前に削りを入れ、釉薬を掛けてから乾燥させ、登り窯で焼成した「生掛け茶碗」(直径120ミリ×高さ70ミリ)など約50点をそろえる。陶祖李参平窯スタッフの久家いくこさんは「『花形小鉢 うす瑠璃』は、400年前のデザインとは思えないほど、現在の食卓に並んでも違和感がなく、高台部分の錆釉は山で採取した天然の錆を使用し、合成の錆とは違い、しっとりとした色合い」と話す。

 久家さんは「初代李参平による磁器の産業化への貢献についてや、陶磁器が好きな人や歴史が好きな人にも興味を持っていただけるはず。十四代の作品は400年前に有田で作られていたものに近い有田焼。古陶磁が好きな人だけではなく、現在の有田焼が好きな人も楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は10時30分~19時(最終日は16時まで)。入場無料。8月2日まで。

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