茨城ロボッツが9月16日にアダストリア水戸アリーナで、レバンガ北海道を相手にプレシーズンゲームを開催した。
選手たちは、2023年のシーズンから新たに着任したジェームズ・アンドリセヴィッチ スーパーバイジングヘッドコーチとともに、10月7日からの開幕戦に向けて、初めて観客がいる中での実戦試合を行った。試合は最初から最後までレバンガ北海道に主導権を握られ、惜しくも敗北した。コンディション不良やけがの影響で主要メンバーが欠けている中、若い選手らが躍動し、後半の3Q、4Qでは粘り強いディフェンスと速攻性のあるオフェンスで見応えのある試合を展開した。
この日の試合では試合前に、6月の台風2号、9月の台風13号により被害を受けた茨城県南・県北地域の復興を支援するための募金場所が設置された。タイムアウトでは、RDTが新シーズンから始まるタオル応援で会場を1つにまとめ上げ、選手の活躍を後押しするパフォーマンスで観客3017人を魅了した。
ジェームズ・アンドリセヴィッチ スーパーバイジングヘッドコーチは試合を振り返り「初めてファンの前で試合をしたことがうれしい。4人が第一線から外れていて3人が復帰後の試合だったため、10分間いかにけがをさせないかに集中した。ボールを動かしてオープンな選手を生み出しシュートを決めるという、求めていたオフェンスの遂行力が足らなかったので課題改善に取り組みたい」と語った。
試合後のインタビューに応じた松本礼太選手、鶴巻啓太選手は課題を解決する糸口として、試合中のコミュニケーション不足の解消を挙げた。鶴巻啓太選手は「初めて観客の入る試合だったということもあり、試合中に声が届かなかった時もあった」と話し、松本選手は「自分自身が活躍できる1年にしたい」と今シーズンの飛躍を誓った。
今シーズンからチームに加わったルーキーの大庭圭太郎選手は「観客が多くて、上がってしまったが、ディフェンスについて『やっていける』という感覚がつかめた。オフェンスについてセットプレーの正確性を高めるなど、冷静なバスケットをしていきたい」と話す。
2023~2024年シーズンの開幕戦は10月7日、敵地ホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズと戦う。ホーム開幕戦は10月14日アダストリア水戸アリーナでファイティングイーグルス名古屋と戦う。