国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡大沼)で現在、約26万本のチューリップが見頃を迎えている。
同園の「たまごの森フラワーガーデン 」では、約270品種、26万本を植栽。イチゴのような色と星のような咲き姿から命名されたユリ咲きの「いちごスター」や八重咲きの「アンジェリケ」、葉にピンク色のラインが入る「ハッピーアップスター」、香りがする品種「なごり雪」、光の当たり具合で花色が変化する「ブラックヒーロー」などがある。
同園の植栽にはさまざまなチューリップの特徴を生かし、コンセプトごとに分けて植栽するアイランド形式を採用。見どころは「はちみつみるく」「いちごスター」など、スイーツの名前を集めた「スイーツフルーツエリア」、植物管理スタッフの「お薦め」品種を集めた「スタッフお気に入りエリア」など。
同園広報担当者は「エリア内で早咲き品種と遅咲き品種を植栽することで、長い期間楽しめるだけでなく、エリアの色合いまで変化するよう工夫している」と話す。「オランダを思わせる風車や跳ね橋のオブジェと、木漏れ日を浴びて輝くチューリップとの共演がおとぎ話の世界に迷い込んだような、幻想的な情景を演出している」とも。
同園のチューリップは3月の気温が低かった影響で、昨年より10日、例年より11日早く開花が進んでおり、見頃は23日ごろまで続く見込みだという。
開園時間は9時30分~17時。4月6日~5月6日の季節料金(350円)を合わせた入園料は、高校生以上=800円、65歳以上=560円、中学生以下無料。