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水戸の明利酒類で4年ぶりに「蔵開き」 全国からファン2000人集まる

一斉乾杯で盛り上がる会場の様子

一斉乾杯で盛り上がる会場の様子

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 水戸の総合酒類メーカー「明利酒類」が4月20日、同社が運営する別春館(水戸市元吉田町)前広場で第24回「蔵開き REBORN!」を開催した。

鏡開きの様子

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 コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった蔵開きには全国から約2000人が集まったという。地元の家族連れから全国各地の愛飲家まで、訪れた客は当日だけの特別な酒や料理、ステージ、体験ツアーなどを楽しんだ。

 来賓らによる鏡開きの後、「いばらき大使」の安達勇人さんをはじめ、地元の常磐大学高校によるダンスや演奏、応援団によるステージのほか、水戸葵陵高校書道部のパフォーマンスなどが会場を盛り上げた。一斉乾杯のコーナーでは、ドローンによる撮影も行った。来訪者や関係者が手にした酒を空に掲げ、笑顔で撮影に参加。会場が一体となった。

 目玉は「体験ツアー」。普段は見ることができない製造現場を見学し、造り手の話を直接聞いた。酒蔵体験では、酒造りの根幹となる酵母の開発に取り組んでいる話を聞き、酵母培養室などを見学。製造所では蔵人(くろうど)の和田直樹さんによる案内で、発酵途中の様子やタンクの中なども見ることができた。見学後には酵母の違いによる酒の飲み比べも。長野県・愛知県から訪れツアーに参加した兄弟は「朝早くから行列ができていて、大勢の人で驚いた。2人とも酒が好きで楽しみにしていた。バックヤードツアーは初めてで、とても面白かった」と話し、同社の「副将軍」のおちょこを片手に顔をほころばせていた。

 2022年にウイスキー製造免許通知書を取得した同社は、約60年ぶり製造を再開。ウイスキー蒸留所体験では、「高藏蒸留所」の立ち上げから担当しているチーフブレンダーの鬼澤啓一さんが、製造時の苦労話なども交えながら場内を案内した。参加者は初公開となった透明なニューポットを目で見て、香りを嗅ぎ、口に含むなど、五感を使って楽しんだ。

 このほか、同社が近年コラボしている女性Vチューバーグループ「ホロライブ」のブースには、長い行列ができた。イベント終了後にはファン同士が集まり、ステージ上で記念撮影するなど新たなファンが交流を楽しむ姿も見られた。

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