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茨城町・桜の郷で「参加型こども食堂」 体験会や悩み相談も

プレオープン時に大人と一緒に卵焼きやおにぎりを作る子どもの様子(写真提供=HAPPYHOUSE)

プレオープン時に大人と一緒に卵焼きやおにぎりを作る子どもの様子(写真提供=HAPPYHOUSE)

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 不登校支援活動などを行う任意団体「HAPPYHOUSE」が4月20日、茨城町の桜の郷コミュニティーセンター(桜の郷)で「こども食堂」を開催する。後援は茨城町社会福祉協議会。

「こども食堂」のメニュー開発の様子

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 当日は10時から12時30分まで参加型の「こども食堂」を行う。同町産の米粉を使ったピザと蒸しパンを子どもと大人が一緒に調理して食べる。13時30分~16時は子どもが楽しめる「体験会」と保護者が子育ての悩みなどを気軽に相談できる「お話会」を行う。

 「HAPPYHOUSE」代表の磯崎友美さんは、自身の子ども時代の経験や子育ての悩みからカウンセリングの資格を取得。8年ほどの経験を経て、2023年に3人で同団体を立ち上げ、活動を始めた。これまで水戸市のシェアサロンで活動を行ってきたが、コロナ禍で不登校の子どもが増加。サロンが手狭になったことに加え「こども食堂」を開始するに当たり、スペースが広く調理場の環境も整っている同センターを活動場所に決めた。

 磯崎さんは「学校でも家庭でもない『第3の居場所』での共同作業や体験会で、子どもの個性を伸ばし『自己有用感』を育む機会を大事にしている。日々子どもに寄り添う保護者のケアも重要と考え、子育てについて一人で悩まずに皆で話せることで、笑顔になって帰ってもらうことも目的にしている」と話す。

 活動に当たり、地域にとって必要な形を探るため、コミュニティースペースを運営していた同町地域おこし協力隊との交流や同町ふるさと大使で音楽家のマシコタツロウさんが、昨年常陸大宮市に開設したフリースクールの見学などを通して準備を進めてきた。磯崎さんは「地域からの寄付や町社会福祉協議会の後援など多くの理解と応援をいただいている。これまでも地域の人に助けられてきたので、期待に応えながら活動を長く続けていきたい」と意気込む。

 「こども食堂」は毎月第3日曜に行う。利用には、インスタグラムのダイレクトメッセージ、電話、メールのいずれかで開催日の1週間前までに予約が必要。料金は、大人=300円、子ども(中学生まで)=100円。定員20人。

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