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水戸市が市民協働型事業「ためしもいち」参加募集 まち開き400周年の節目に

(左から)「ためしもいち」への参加を呼びかける水戸市都市計画課の須藤文彦さん、小島悦子さん、権瓶厚さん、「さとととし」の川島飛鳥さん

(左から)「ためしもいち」への参加を呼びかける水戸市都市計画課の須藤文彦さん、小島悦子さん、権瓶厚さん、「さとととし」の川島飛鳥さん

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 水戸市が現在、下市エリアを舞台にした市民協働型プロジェクト「ためしもいち」の参加者を募集している。

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 水戸駅から南東に広がる下市エリアを舞台にする同プロジェクト。約半年の間、参加する市民のアイデアを起点に構想づくりから空間の活用、地域との接点づくり、イベント開催までを伴走支援する。初年度となる今回は「空き家を使って、やってみたいことをやってみる」をテーマに、参加者が空き家など地域資源を活用して、自分のアイデアをまちの中で試すことを目指す。

 水戸市と連携し同プロジェクトを運営するのは、水戸市出身の建築家の中村彩乃さんとひたちなか市出身で広報・PR担当者の川島飛鳥さんが代表を務める市民団体「さとととし」。同団体は、2021年に同エリアの空き家を改装し、ゲストハウス「水戸宿泊交流場」(水戸市柳町)を立ち上げ、同エリアを拠点にイベント開催などの活動を続けてきた。川島さんは「大学進学を機に上京したが、地元に貢献できればとUターンした。活動し始めた頃は下市にあまりなじみがなかったが、徐々に地域の人との関わりが増えて愛着が芽生えた」と話す。

 「ハミングロード513」の愛称で親しまれる「本町商店街」や、備前堀を含む下市エリアの歴史は400年と長く、1625年(寛永2年)に当時の低湿地帯を埋め立て、町人を移り住ませた「田町越え」 が起源とされる。同市都市計画課長の須藤文彦さんは「今年はいわば『下市まち開き400年』。新しい下市の風景が生まれることを期待している」と話す。

 参加者は街歩きや月2回の講座、運営メンバーからの助言を受けて企画をつくり、11月にはプレイベントを行う予定。振り返りを踏まえ、翌年3月の「下市タウンフェスティバル」での本イベント開催を目指す。同課景観室長の権瓶厚さんは「街の魅力を掘り起こすような目線で取り組んでもらえるとうれしい」と話し、川島さんは「自分たちも下市で『やってみたい』という気持ちを小さく形にしてきた。少しでもそういった気持ちのある人が年齢を問わず試せる機会にして、仲間が増えるとうれしい」と参加を呼びかける。「いつか『ためしもいち!』が地域の合言葉のようになれば」とも。

 募集人数は5人程度。申し込みは同プロジェクト公式サイトで7月13日受け付ける。6月28日は関連企画「ためしもいち、はじまりフェスティバル♯400」を、水戸市役所2階「こみっとルーム」(水戸市中央)で行う。

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