サッカーJ2水戸ホーリーホックが12月2日、水戸プラザホテル(水戸市千波町)で「2025シーズンエンドパーティー」を開いた。
今シーズンを支えたパートナー企業やホームタウン関係者への感謝を込めて開いた同パーティー。森直樹監督や全選手、クラブスタッフが出席し、ホームタウン推進協議会加盟の18市町村やパートナー企業の関係者約280人にクラブ史上初のJ2優勝とJ1昇格を報告した。
小島耕社長の謝辞でパーティーが開幕。小島社長は「31年間のクラブの歴史の中で何度も経営危機があった。それでも明るい未来につなげようとしてくれた方々のおかげでJ1昇格をつかめた」と振り返り、「今年は約15億円の決算となる見込みだが、来年は23億~25億円を目指す。それでもJ1では最下位の規模。皆さんの力添えが必要。3日前の感動を多くの方々に伝えてほしい」と協力を呼びかけた。
松原修平主将は「シーズン始まる前は、シャーレを持ってここに来られることを全く想像していなかった。J1に行くことで新しい夢ができた。もう一回り大きなシャーレをこのクラブにもたらしたい」と来季への意気込みを語った。
水戸ホーリーホック・ホームタウン推進協議会長の高橋靖水戸市長が祝辞を述べ、乾杯の発声は城里町の上遠野修町長が務めた。同町は2018(平成30)年、旧七会中学校の校舎と校庭を活用し、約3億8,000万円をかけてJ1基準の練習拠点「アツマーレ」を整備。上遠野町長は「当時は厳しい声もあったが、今となっては懐かしい。夢がかなってうれしい」と喜んだ。
最終節・大分トリニータ戦で最も勝利に貢献した選手に贈られる「葵龍賞」の表彰式も行われた。受賞したのは、ゴールを決めた多田圭佑選手と山本隼大選手。ホームタウン対抗の「おらが街PRリーグ」表彰式では、水戸市が1位、城里町が2位、東海村が3位となった。
締めくくりでは森監督が登壇。「思い出づくりにJ1へ行くわけではない。しっかりと戦いに行く」と宣言。今年の流行語大賞になった高市早苗総理の「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」をもじり、「水戸ホーリーホックは走って、走って、走って、走って、走って、戦い抜きます。みんなでJ1で旋風を巻き起こしましょう」と呼びかけ、会場を沸かせた。