6月6日から公開が始まった映画「ハゲタカ」(全国東宝系)で使用されたカスタムカー2台が、上映館のあるイオンモール水戸内原(水戸市中原町)とファッションクルーズニューポートひたちなか(ひたちなか市新光町)で同6日・7日に展示され、注目を集めた。
車両の製作を手掛けたのはカスタムカーやオリジナルエアロパーツのメーカー・イバフル(鉾田市)。大手自動車会社を舞台に日中の投資ファンドによるし烈な企業買収合戦を描いた同作品の中で、買収を仕掛けられる架空の大手自動車メーカー「アカマ自動車」の車両として、劇中の印象的なシーンを彩った。
初期モデルの「初代アカマGT」はマツダロードスターをベースにした「ロードスター311タイプ3」、最新モデル「ニューアカマGT」がマツダRX-8を基にした「RX-8ストラーレ」で、「ストラーレ」は昨年の東京オートサロンの「東京国際カスタムカーコンテスト2008」スポーティカー部門で最優秀賞を受賞している。
今回は映画製作サイドの要望に合わせてボディーを赤に塗り替え、細かいパーツに手を加えて、アカマカーを完成させた。
「プロデューサーから要請があったのは昨年の5月ごろ。まさかという思いだったが、撮影でスタッフや俳優さんに大切に扱っていただいて、手をかけて製作して良かったという気持ち」とイバフル社長の有働仁一さん。自身も新聞記者役でエキストラ出演を果たした。
今後の展示の予定はないが、イベントや展示会の貸し出しなどには個別に応じていく。