水戸の備前堀(水戸市本町)で4月20日~5月6日、こいのぼり約200匹が掲げられている。
備前堀は、水戸藩初代藩主・徳川頼房公の時代、かんがい用水と桜川・千波湖の洪水防止のため、伊奈備前守忠次(ただつぐ)が命じられ築いた用水堀。伊奈「備前」守忠次の名から付けらたという。1996年には「水戸の新八景」の一つに選ばれた。こいのぼりの掲揚は、偕楽園(かいらくえん)で開催されている「水戸のつつじまつり」の一環で、同地域の認知向上や活性化を狙う。5回目となる今回は、道明橋~三又橋の区間に過去最大となる約200匹のこいのぼりを掲げる。
30日はイベント「びぜんぼり×こいのぼり くらふと縁日」を開催。一部エリアを歩行者天国にし、地元の市民団体「しもいち交流会」、和小物や一閑張り(いっかんばり)などを取り扱う「和華」、切り絵作家「吟遊紙人」らによる飲食ブースや雑貨市、スタンプラリーを開く。今年は、子育て支援センター「はみんぐぱーく・みと」協力の下、小さな子どもも楽しめるゲームコーナーなども設ける。
観光コンベンション協会の担当者は「縁日では手作りの雑貨やおいしい食事も楽しめる。備前掘の水面を泳ぐこいのぼりはもちろん、歴史ある下市地区の寺社や名店を巡ってもらえたら」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。荒天中止。