画像の説明:高橋選手が視覚障害者歩行テープ「ココテープ」が貼られた床を歩いている
家電製品のゴム部品製造において高い国内シェアを誇る錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社(本社:大阪府八尾市、代表取締役社長:太田泰造、以下「錦城護謨」)は、視覚障害当事者のアイディアを元に開発された視覚障害者歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」ほか、視覚障害者トイレ誘導ライン「ガイドレット」、視覚障害者歩行テープ「ココテープ」を、パラアスリートに試してもらう体験会を7月23日に実施しました。
茨城県を中心にエネルギーやモビリティ、ビジネス、ライフの領域を柱に事業展開する関彰商事株式会社(本社:茨城県筑西市・つくば市、代表取締役社長:関正樹、以下「関彰商事」)つくば本社ロビーで実施した本体験会では、同社所属のゴールボール日本代表強化指定選手である山口凌河選手(男子・東京パラリンピック出場)と高橋利恵子選手(女子・東京/パリパラリンピック出場)が、「歩導くんガイドウェイ」などを体験。
https://www.youtube.com/watch?v=Zh0UO8NinIY
屋内で「認識しやすい」「迷子にならない」と好感触
画像の説明:左から山口選手と、高橋選手
画像の説明:山口選手が「歩導くんガイドウェイ」の上を歩いている様子
視覚障害当事者のふたりに体験していただいたのは、錦城護謨が製造・販売する3つの歩行誘導アイテムです。
「歩導くんガイドウェイ」は幅300mm、高さ最大7mmの屋内用ゴム製マットで、視覚障害者は白杖を突く、たたく、擦る動作の感触や、靴で踏んだ感触で床との違いを認識できるもの。両端が1mm以下のスロープ状になっているため、車椅子やベビーカーでも通行しやすいのが特徴です。
山口選手コメント
「点字ブロックとは違いますが、これでもちゃんと誘導できる。足で踏んだ感触も違いがわかりやすかった。」
画像の説明:「歩導くんガイドウェイ」を設置している様子
画像の説明:バリアフリートイレ内で「ガイドレット」の誘導を確かめる高橋選手
画像の説明:視覚障害者トイレ誘導ライン「ガイドレット」がバリアフリートイレ内に10本設置されている
画像の説明:「ガイドレット」は細長いスティック状で、中央部の厚みは5mm
視覚障害者トイレ誘導ライン「ガイドレット」は、広く設計されているバリアフリートイレ内での「迷い」を解消するために生まれたガイド。入口とトイレブース、洗面台などを結んで動線を誘導します。
高橋選手コメント
「バリアフリートイレは迷子になることがあるので普段あまり使用しないですが、これがあったら確かに使いやすくなると思います。」
画像の説明:視覚障害者歩行テープ「ココテープ」を踏み、足裏の感触を確かめる山口選手と高橋選手
視覚障害者歩行テープ「ココテープ」は、幅48mmの塩化ビニル製のテープで製品両端に高さ6mmの凸形状があり認識できる。 カバンに入れて持ち歩き、必要な場所に必要な時だけ貼り付けてガイドにすることで、 視覚障害者の自立的な移動を実現します。
山口選手コメント
「海外遠征時の部屋の目印や、講演のステージの立ち位置や向きのガイドに便利。新幹線に乗って一度席から立つと、戻る場所がわからなくなることがあって、その目印にも使えそうです。」
高橋選手コメント
「視覚障害者がこういった目印を使うことへの理解が広がればもっと便利になると思うので、社会的なバリアも解消されていけば良いと思います。」
錦城護謨は「歩導くんガイドウェイ」「ガイドレット」「ココテープ」によって、視覚障害者を含めたすべての人が自由に移動できる環境の整備を目指しています。今後も公共・民間施設での理解促進と普及拡大を進めてまいります。
視覚障害者歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」
画像の説明:歩導くんガイドウェイの製品画像
設置実績:公共施設、病院、オフィスビル、スポーツ施設、商業施設など
設置方法:ピータイル、長尺シート、タイルカーペットなど多くの床材に対応でき、既存の床への簡単設置が可能
カラー:6色展開(マンゴーイエロー、スモーキーイエロー、スモーキーピンク、スモーキーブルー、チャコールブラウン、チャコールグレー)※受注生産にて特注色の製作可能
費用:公式サイトにて参考事例を掲載( https://guideway.jp/sankoukakaku/ )
■Webサイト https://guideway.jp
■電子版パンフレット https://guideway.jp/pdf/siyou/Guideway.pdf
■開発ストーリー https://prtimes.jp/story/detail/wrVEjASNL0x
視覚障害者歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」 は、iF DESIGN AWARD 2016、German Design Awards 2018、IDEA 2019、ソーシャルプロダクツ・アワード2024といった数多くの賞を受賞しています。
視覚障害者トイレ誘導ライン「ガイドレット」
画像の説明:ガイドレットの製品ロゴとアイキャッチ画像
設置実績:イオンタウン茨木太田(大阪府)、日本ライトハウス情報文化センター(大阪府)ほか
設置方法:施設や店舗で一般的に使用されている、トイレ用クッションフロアに両面テープで貼り付けるだけで、簡単に設置可能。
カラー:2色展開(チャコールブラウン、チャコールグレー)
サイズ:長さ250×幅50×厚み5mm
価格:1本あたり 3,300円(税込) ※別途、設置費用
■Webサイト https://www.kinjogomu.jp/welfare/guidelet.html
視覚障害者歩行テープ「ココテープ」
ラインで使いやすいココテープ 3mロール(1巻入り)
画像の説明:ココテープ(3mロール)の製品画像
長さ:3m
質量:384g
希望小売価格:4,950円(税込)
ポイントで使いやすいココテープ 25cmバー(2本入り)
画像の説明:ココテープ(25cmバー)の製品画像
長さ:25cm
質量:32g(25cm)
希望小売価格:1,200円(税込)
共通仕様
素材:[本体]塩化ビニル(PVC)、[接着テープ]基材=布、粘着剤=天然ゴム、剥離紙=紙
サイズ:幅48mm×厚み6mm
カラー:イエロー
設置場所:屋内
製造:日本国内
■Webサイト https://coco-tape.jp/
お問い合わせ先:
錦城護謨株式会社 ソーシャルイノベーション事業本部バリアフリー推進課
https://www.kinjogomu.jp/welfare/inq.html
本体験会は、関彰商事株式会社のご協力のもと、錦城護謨株式会社が企画・実施しました。
【協力企業 概要】
企業名 :関彰商事株式会社
代表者 :代表取締役社長 関正樹
創業 :明治41年(1908年)2月
事業内容:サービスステーション・カーディーラー・コンビニエンスストアの運営、IT機器販売、システム開発、総合人材サービス、介護・児童福祉事業など多角的に展開
Webサイト:https://www.sekisho.co.jp
画像の説明:関彰商事つくば本社外観
今年で創業117年を迎える関彰商事は、企業理念に「地域の社会と生活の向上に貢献する」を掲げ、エネルギー・モビリティ・ビジネス・ライフの4領域を軸に事業を展開する総合商社。エネルギー事業ではサービスステーション運営や工場・病院・学校への燃料供給、天然ガスや太陽光発電などのエコエネルギーも展開。モビリティ事業ではホンダやメルセデス・ベンツの正規ディーラーとして新車販売や整備を行い、ビジネス事業ではオフィス機器販売やシステム開発、空調・給排水設備の設計施工を支援。ライフ事業ではモバイルショップやコンビニエンスストア、介護・児童福祉施設を運営するなど、多角的に地域の暮らしを支えている。
【主催企業 概要】
企業名 :錦城護謨株式会社(読み:きんじょうごむ)
代表者 :代表取締役社長 太田泰造
創業 :昭和11年(1936年)5月
事業内容:工業用ゴム部品の生産・販売、軟弱地盤改良工事(設計・施工・管理)、視覚障害者歩行誘導マットの製造販売・施工、自社ブランド「KINJO JAPAN」での新製品開発事業など
Webサイト:https://www.kinjogomu.jp
画像の説明:本社工場、大阪支店外観
創業89年を迎える錦城護謨は、家電製品のゴム部品製造で国内で高いシェアを誇り、土木事業では2025年の大阪・関西万博の会場用地 夢洲の地盤改良工事にも携わる。
創業以来培った「技術力」を基に、自動車、スポーツ用品、食品関係、医療機器など多様な分野で活躍し、大手メーカーのパートナーとして人々の暮らしを支えている。近年では、屋内専用のゴム製視覚障害者用歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」を主力製品とする福祉関連事業や、割れないゴムのグラスで話題の自社ブランド「KINJO JAPAN」での新製品開発を通じて、世界展開にも挑戦している。