プレスリリース

詰め替え後の化粧品の衛生面と品質保持を調査 調査内容の論文が日本家政学会誌に掲載

リリース発行企業:株式会社 鈴木ハーブ研究所

情報提供:

株式会社鈴木ハーブ研究所が調査した内容をまとめた論文「詰め替え化粧品における菌数と使用感の経時的変化の検証」が、日本家政学会誌(第75巻 第10号、2024年10月15日発行)に掲載されました。調査は2021年8月から半年間実施。茨城県産業技術イノベーションセンターにご協力をいただきながら調査しました。調査の結果、本体ボトルを洗わないで詰め替えながら使用を継続した場合、6ヶ月間は衛生面および品質劣化の心配なく使用できることが分かりました。


調査や学会発表を行った販促事業部の家田
今回掲載された論文の調査結果については、2023年5月27日に日本家政学会 第75回大会で学会発表を行いました。その内容を評価されて今回の学会誌への論文投稿・掲載にいたりました。

【論文掲載の調査について】


◇調査内容
詰め替えた化粧品における菌数と使用感の経時的変化

◇調査方法

2021年8月から半年間実施した調査には、乳液と化粧液の合計6種の化粧品を用いました。未開封の化粧品の保存性は25℃または35℃で6か月保存後の生菌数によって評価しています。さらにブドウ球菌を未使用の化粧品に添加し、それらの増殖性を調べました。また、モニター試験は6群(各8名)に分け、同一の化粧品を6か月毎日利用するように割り当てました。なお、化粧品は月1回補充し、1か月毎にアンケートによる使用感を、3か月毎にリフィルボトル内残液中の生菌数を調べました。

◇調査背景と目的
SDGsの取り組みが注目される中、当社でも資源のリデュース*?のため、調査当時から詰め替え用(リフィル)パックの検討をはじめています。弊社化粧品には天然ハーブ由来成分がふんだんに配合されているため、詰め替えて使用する際の衛生面・品質保持について検証したいと考えました。しかし、詰め替え後の化粧品の衛生的基準はなく、菌数や使用感の変化に関する知見は殆どありませんでした。
そこで当社は主力商品『パイナップル豆乳ローションシリーズ』のエコパックを製品化するにあたり、お客様に安心してご使用いただくことを目的に、茨城県産業技術イノベーションセンターにご協力いただき、詰め替えた化粧品における菌数と使用感の経時的変化を調査いたしました。
*?:なるべく余計な資源を使わないこと、ゴミになる量を減らすこと

◇調査結果

25℃と35℃で6か月間保存した未開封の化粧品からは一般生菌や大腸菌群は検出されませんでした。また、すべての化粧品には添加したブドウ球菌の増殖抑制効果が見られました。モニター開始から6か月後の試験では、リフィルボトル内の化粧品残液から一般生菌、大腸菌群、および黄色ブドウ球菌は検出されず、アンケートの結果では使用開始時と比べて化粧品の使用感の変化はほとんどないことがわかりました。
このことから、本体ボトルを洗わないでつめかえながら使用を継続した場合に、6ヶ月間は衛生面および品質劣化の心配なく、ローションを使用できることが示唆されました。
※使用条件による

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