プレスリリース

”超”断熱保冷容器「バンブーシェルター」を用いた 【新しい検体集配サービス】がスタート!

リリース発行企業:株式会社ツインカプセラ

情報提供:




 JAXAベンチャー・株式会社ツインカプセラ(本社:茨城県つくば市、代表取締役:宮崎和宏、以下「ツインカプセラ」)と株式会社Coordinate Lab(本社:東京都品川区、代表取締役:篠原賢一、以下「Coordinate Lab」)は、ツインカプセラの製品である小型”超”断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter(バンブーシェルター)」を用いた、治験や臨床研究等における血液検体の収集をサポートするワンストップの検体集配サービスの提供を開始しました。
 ツインカプセラとCoordinate Labは、2024年8月に業務提携契約を締結し、同契約の下で、治験や臨床研究を行う医療機関や研究機関等に対する、”超”断熱保冷容器を活用した「確実かつ低コスト」の保冷輸送を含むワンストップの検体集配サービスの構築を目指して準備を進めてきました(※1)。
 今回のサービス開始は、ツインカプセラから、先般、”超”断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter(バンブーシェルター)」をリリースしたこと、および、両社の連携による取組を通じて、BAMBOO SHELLterを用いた実輸送環境における保冷データの蓄積が進展し、実運用時の手順等サービス提供に係る仕組みの構築についても準備が整ったことから、「検体集配サービス」として開始する運びとなったものです。
 この新しい検体集配サービスを是非広くご活用頂ければと考えておりますので、ご関心を持って頂いた方は、ツインカプセラ(断熱保冷容器について)またはCoordinate Lab(検体集配サービスについて)までご連絡ください。
※1 ツインカプセラとCoordinate Labの業務提携に関するプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000076369.html

■ 新しいワンストップ検体集配サービスとは

新しいワンストップ検体集配サービス

 ツインカプセラの”超"断保冷容器は、これまでにCoordinate Labが支援する複数の多施設共同研究で利用されてきました。多施設共同研究は、一つの研究に対して、全国複数の医療機関が参加し実施される臨床研究で、個別の共同研究に比べ、複数の医療機関から検体を収集できるため、一定期間においてより多くの症例を集めることが可能であるというメリットがある一方、検体収集において、複数の医療機関が関係することによる課題が存在しています。

【課題1:確実かつ効率的な検体収集】
 多施設共同研究の一環として、各医療機関の患者さんから採取した血液や組織の検体を検査センターや研究施設で解析することがありますが、その場合には全国の医療機関から検査センターや研究施設への検体輸送が発生します。血液検体は、採血から検査実施までの間の保管温度が変化すると検査結果に影響を与えることがあるため、温度を所定の範囲に維持することが非常に重要となります。他方、検体の種類により維持すべき温度帯や温度変化に対する耐性等が異なり、また、医療機関と研究機関の距離、交通インフラの状況、気温などの環境条件についても地域差があるため、検体の収集先や検体の種類に応じた適切な温度管理を行うことは容易ではなく、輸送中の検体の温度管理を如何にして確実かつ効率的に実施するかが大きな課題です。

【課題2:大型保冷ボックスを使用することによる手間とコスト】
 上記のような検体収集では、1回に輸送する検体が採血管数本以下といった少量の場合であっても、輸送中の温度逸脱を回避するために、大型の保冷ボックスと大量の保冷剤やドライアイスを使用する必要があり、その準備や輸送業者等との調整などに多くの手間と労力がかかり、また、大型の保冷ボックスの輸送や適切な温度管理にかかる高額な費用も課題となっています。

【課題3:全国の医療機関や地域の輸送業者との調整の手間とコスト】
 多施設共同研究では、研究に参加・協力する多数の医療機関からの検体収集において、確実な検体集荷と温度管理を行うために、各地域毎に医療機関や輸送業者との入念な事前調整が必要となります。参加医療機関が多いほどその手間と労力が大きくなるため、これを如何に効率的に実施するかも課題となっています。また、この調整を迅速かつ適切に実施することが、共同研究の早期開始や収集する検体の品質確保のために非常に重要となります。

今回、スタートすることとなったワンストップの検体集配サービスでは、ツインカプセラの”超”断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」を使用し、また、検査業界で豊富な経験と実績を有するCoordinate Labが医療機関や輸送事業者との調整を担うことで、両社の強みの相乗効果により「検体の品質の確保(確実かつ安定した温度維持)」「検体集配のコストの削減」「検体集配における手間の削減」という価値を利用者に提供いたします。

■ 検体収集に使用する「BAMBOO SHELLter」とは
 ツインカプセラの”超”断熱保冷容器「BAMBOOSHELLter」は、1)保冷性能が非常に高い、2)コンパクト、3)様々な温度帯に対応、4)シンプル構造で取扱が容易、という特長を有しています(※2)。BAMBOO SHELLterを使用することで、多施設共同研究における上記のような課題を解決することができるため、これが新たな価値を提供する検体集配サービスの実現を可能にしました。
※2 BAMBOO SHELLterに関するプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000076369.html
(BAMBOO SHELLterは、サイズと保冷性能に関する利用者のニーズに応じて、使用する容器を3つのラインアップ(下図)から選択するできます。数本以下の少量の検体を国内輸送する場合は、外寸サイズが最小で、約3日以上の保冷性能を有する「シングル断熱【Sサイズ】」が適しており、このタイプを使用することが基本となります。)

BAMBOO SHELLterイメージ


3つのラインアップ


BAMBOO SHELLterの性能(小型かつ高性能)


■ 本検体集配サービスはこのような方に最適
 BAMBOO SHELLterを用いた検体集配サービスは、上記のような特徴から、以下のようなニーズをお持ちの方にとって特に有用なものと考えられますので、是非、ご利用につきご検討ください。
- 検体収集における温度管理要求が厳しく、高品質(確実かつ安定)な保冷輸送が必要
- 遠方からの収集を含め多数の検体の収集が必要なため、できるだけ検体収集コストを抑制したい
- 急な検体集荷希望にも迅速に対応(短いリードタイムで集荷)して欲しい
- 保冷ボックスの保有や運用を実施せず、検体収集の各種調整もすべて任せたい


「BAMBOO SHELLterを用いた検体集配サービス」に関心を持って頂いた皆様へ
 多施設共同研究では、利用者様が想定される保冷輸送要求(温度帯、温度制御範囲、輸送の制限時間等)、多施設共同研究に参加される全国の医療機関の数や地域、季節、輸送頻度、実施期間等に応じて、適切な検体集配計画を立案し実行することが極めて重要となります。本検体集配サービスは、これまでにない新しいサービスであり、従来は困難であった運用形態での検体集配を実現できる可能性もございます。BAMBOO SHELLerの利点を生かした、適切な検体集配のご提案およびお見積もりをさせて頂きますので、ご関心を持って頂きましたら、まずは、ご遠慮なく下記の「Coordinate Labの問い合わせ先」までご連絡・ご相談ください

■ 日本臨床腫瘍学会学術集会に出展
 2025年3月6日(木)~8日(土)に神戸にて開催される第22回日本臨床主要学会学術集会にツインカプセラから出展を行います(Coordinate Labも同出展に参加)。ブースにて「”超”断熱保冷容器BAMBOO SHELLter」および「同容器を用いた検体集配サービス」に関し展示・説明を行いますので、是非、お立ち寄りください(学会への参加登録等は、下記ウェブサイトご参照)。
- 日時:2025年3月6日~8日
- 場所:神戸国際展示場3号館1階展示室(ブース番号:13)
- 学会ウェブサイト:https://site2.convention.co.jp/jsmo2025/


■ 関係者のコメント
<株式会社ツインカプセラ 代表取締役/CEO 宮崎和宏>


 この度、株式会社CoordinateLab様と準備を進めてきたBAMBOO SHELLterを用いた検体集配サービスをスタートさせることができ、大変嬉しく思います。BAMBOO SHELLterの特長を最大限活かした新たな検体集配サービスが広く活用されることによって、バイオメディカル分野等の研究者や医療関係者の皆様が推進されている重要な研究や臨床試験等の進展に貢献できることを願っております。本サービスの検討・準備に際して、ご支援・ご助言等を頂きました全ての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。



<株式会社Coordinate Lab 代表取締役 篠原賢一>
 この度、株式会社ツインカプセラ様と取り組んできましたBAMBOO SHELLterを用いた検体集配サービスの仕組みが構築できたこと、非常に嬉しく思います。
 これまで、多施設共同研究や、検査センター(衛生検査所)のご要望に対して、“超”断熱保冷容器を用いて検体集配を行ってきましたが、ご利用頂いた方々からは、「この仕組みがなければ、案件が成立しなかった」といった声など、ご好評を頂いております。検査業界で長く働く経験と実績を持つ者が多数在籍している弊社が、BAMBOO SHELLterを用いることで、依頼者のニーズに応える検体集配サービスを企画、提案し、広げていければと考えております。

参考:
株式会社ツインカプセラについて
 ツインカプセラは、「再突入カプセルの“超”断熱保冷技術を 地上へ 社会へ」をスローガンに掲げ、JAXAのHTV搭載小型回収カプセル(※)の断熱保冷容器技術の社会実装を目指すJAXAベンチャーです。小型・超高性能の保冷コンテナの開発・供給により、検体、ワクチン、細胞、医薬品、生体組織等の個別化保冷輸送を可能とし、臨床研究における検体収集、癌等の早期スクリーニング、分散型臨床試験(DCT)、自家細胞の国際往復輸送等、バイオメディカル分野の保冷輸送において、新たなサービスの創出を目指しています。2021年10月から、タイガー魔法瓶株式会社と”超”断熱保冷容器事業に関する業務提携、2024年8月より、株式会社Cooridinate Labと治験・臨床研究の血液検体収集等におけるスリム型”超”断熱保冷容器の活用に関する業務提携を行い、製品開発・事業開発を進めている。
事業紹介動画: https://youtu.be/vIkU9uaXxV0

※HTV搭載小型回収カプセルとは
 JAXAが国際宇宙ステーションから日本独自の物資回収技術を実証するために開発した再突入カプセル。2018年11月に宇宙実験で生成したタンパク質結晶を4℃に維持した状態で回収することに成功。大気圏再突入中も含めた回収までの5.6日間の断熱保冷容器内のサンプルの温度変化は0.3℃と高い断熱保冷性能が実証されており、ツインカプセラはこの技術を継承しています。

JAXAのHTV搭載小型回収カプセル

関連動画: https://twincapsula.co.jp/news/gift-from-outer-space.html

(株)Coordinate Labについて
 Coordinate Labは、「検体検査コンサルタント(R)」の文字商標を持つ、検体検査に特化したコンサル会社です。大手検査センターで売上No.1であった営業員、大手民間グループ病院の全国検査部の代表、副代表であった検査技師等が在籍しています。これまでに全国約50施設の登録衛生検査所(検査センター)の設立実績を有し、現在、治験、臨床研究を含む、検査業界全体の検体集荷、輸送の新たな仕組みの構築を目指した各種取組を実施しています。

■ 会社情報
株式会社ツインカプセラ:
会社名 株式会社ツインカプセラ(英文表記:TwinCapsula Inc.)
代表者 代表取締役 宮崎 和宏
設立  2021年3月8日
所在地 茨城県つくば市千現2-1-6
事業  断熱保冷保温容器およびその他熱制御関連機器等の企画、開発、製造、販売、コンサルティング等
その他
・JAXAベンチャー認定事業者(https://aerospacebiz.jaxa.jp/venture/twincapsula/
・茨城県令和3年度次世代技術活用ヒ゛シ゛ネスイノヘ゛ーション創出事業(ヒ゛シ゛ネスプラン実証支援事業)支援対象事業者
・令和3年度および4年度いばらきチャレンジ基金事業(新技術・新製品開発促進事業)採択事業者
・第15回(令和4年度)広沢技術振興財団ものづくり技術助成対象事業者
・「J-TECH STARTUP 2022」認定事業者
・2023年度NEDO助成事業・NEP(躍進コースC)採択事業者、同成果報告会「優秀賞」受賞
・第7回めぶきビジネスアワード「茨城県知事賞」受賞
・第5回TCIベンチャーアワード「ファイナリスト」 選出
・第5回いばらきイノベーションアワード「優秀賞」受賞
・ウェブサイト: https://twincapsula.co.jp/
・Facebook: https://www.facebook.com/twincapsula/
・Youtube: https://www.youtube.com/@TwinCapsula_Inc./

株式会社Coordinate Lab:
会社名 株式会社Coordinate Lab
代表者 代表取締役 篠原 賢一
設立  2010年11月26日
所在地 東京都品川区荏原7-6-12
事業  検体検査コンサルティング事業
・登録衛生検査所の設立、運営支援
・ 新規開発した検査の事業化支援
・ 多施設共同研究、医師主導型研究支援
 (検査資材の作成、資材管理、検体整理、検体分注、検体保管、検体・資材の搬送等)
・ 医療機関の検査室運営支援
・ 輸入検査機器、ELISAキットの販売支援
その他
・検体検査コンサルタント(R) 商標番号6389194号
・ウェブサイト https://coordinate.co.jp/

■ 問い合わせ先
ツインカプセラ: https://twincapsula.co.jp/contact/contact.html
Coordinate Lab: http://coordinate.co.jp/contact.html

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